イスラエルの攻撃でガザ地区が壊滅状態、米大統領「人々は飢えている」

パレスチナ自治区ガザの保健当局によると、イスラエル軍による攻撃で15日朝から16日にかけて250人以上が死亡した。写真は16日、ガザ北部で撮影(2025年 ロイター/Mahmoud Issa)
[カイロ/エルサレム 16日 ロイター] - パレスチナ自治区ガザの保健当局によると、イスラエル軍による攻撃で15日朝から16日にかけて250人以上が死亡した。これは3月の停戦崩壊以来、最悪規模となる見通し。さらに、近く新たな地上攻撃が行われるとみられる。
イスラエルが軍事作戦を強化する中、新たな停戦に向けた進展が見られないまま中東歴訪を終えたトランプ米大統領は、ガザ地区の危機が深刻化していること、および援助物資の輸送の必要性を認めた。「ガザでは多くの人が飢えている。イスラエルとパレスチナ、双方の立場に目を向けなければならない」と述べた。
イスラエルの戦争計画を支持するかと問われると、トランプ氏は今後1カ月で「良いこと」が起こると期待していると述べた。
イスラエルは、停戦交渉の再開とガザ地区封鎖の解除を求める国際社会からの圧力が高まっているにもかかわらず、爆撃を強め、境界沿いに装甲部隊を増強している。ガザ地区では飢餓の危険性が高まっている。