米原油先物が約1ドル安、米・イラン核合意への期待で
[東京 15日 ロイター] - 15日序盤の原油先物価格は1ドル近く下落している。米国とイランの核合意の可能性が材料視された。また、先週の米国の原油在庫が予想外に増加したことで、供給過剰に対する投資家の懸念が高まった。
0055GMT(日本時間午前9時55分)時点で、北海ブレント先物は0.88ドル(1.3%)安の、1バレル=65.21ドルとなった。米WTI先物0.92ドル(1.5%)安の62.23ドル。
イランは経済制裁の解除と引き換えに米国と核合意をまとめる用意があると、イラン政府高官が14日に放映された米NBCニュースとのインタビューで語った。
野村証券のエコノミスト、高島雄貴氏は米イランの核合意によって米国の制裁が緩和され、世界の原油需給が緩む可能性があるとの観測が新たな売りを呼んだとの見方を示した。
米エネルギー情報局(EIA)が14日発表した9日までの1週間の原油在庫は、前週比350万バレル増の4億4180万バレルとなった。ロイターがまとめたアナリスト予想は110万バレル減だった。