英独、射程2000キロの精密兵器を共同開発へ 防衛協力強化

5月15日、英政府は射程2000キロを超える新たな長距離精密攻撃兵器をドイツと共同開発すると発表した。写真は両国の旗。ベルリンで2023年3月撮影(2025年 ロイター/Annegret Hilse)
[ロンドン 15日 ロイター] - 英政府は15日、射程2000キロを超える新たな長距離精密攻撃兵器をドイツと共同開発すると発表した。
両国は昨年、2国間防衛協定に署名し、欧州の防衛力強化の必要性を強調。新兵器を開発すると表明していた。
その後、米大統領選でトランプ氏が勝利し、欧州が自らの安全保障に責任を持つことを求める立場を鮮明にしたことを受け、欧州では域内防衛産業強化を模索する動きが活発化している。
ヒーリー英国防相とピストリウス独国防相は、ベルリンで行う会談で新長距離兵器プロジェクトを発表する予定。
ヒーリー氏は声明で「より危険な世界において、北大西洋条約機構(NATO)と欧州の同盟国は結束している」と表明。「このパートナーシップは英国とドイツ各地で雇用を創出し、技能を高め、投資を促進することで、防衛を成長の原動力とすることに寄与する」と述べた。
両国防相は海上哨戒機や偵察機用の魚雷の共同調達についても協議し、ドイツによる英国製軍用橋の購入に関する合意も発表する予定という。