ニュース速報
ワールド

フーシ派、米と船舶攻撃停止で合意 イスラエル攻撃は継続表明

2025年05月07日(水)11時18分

トランプ米大統領は6日、イエメンの親イラン武装組織フーシ派が中東の重要な航路の妨害をやめることに同意したため、米国はフーシ派に対する攻撃を停止すると表明した。5日撮影(2025年 ロイター/Leah Millis)

By Steve Holland, Jarrett Renshaw, Jaidaa Taha, Menna AlaaElDin

[ワシントン/カイロ 6日 ロイター] - トランプ米大統領6日、イエメンの親イラン武装組織フーシ派が中東の重要な航路の妨害をやめることに同意したため、米国はフーシ派に対する攻撃を停止すると表明した。

トランプ氏は「フーシ派がもう爆撃しないでほしい、爆撃しなければ船舶を攻撃しないと言ってきた」とし、船舶への攻撃をやめるというフーシ派の言葉を信用すると述べた。ただ、詳細については説明しなかった。

トランプ氏の発表後、オマーンは声明でフーシ派と米国の停戦合意を仲介したと表明。合意に基づき、米国とフーシ派は紅海およびバブ・エル・マンデブ海峡の米艦艇を含め、双方を攻撃しないと言明したものの、フーシ派がイスラエルへの攻撃停止に合意したかどうかについての言及はなかった。

フーシ派は、2023年10月にイスラエルがパレスチナ自治区ガザのイスラム組織ハマスに対する軍事攻撃を開始して以来、紅海を航行する船舶とイスラエルへの攻撃を繰り返してきた。

これに対し米軍は、イエメンで「ラフライダー作戦」と呼ばれる軍事作戦を3月15日に開始して以降、1000以上の標的を空爆したと発表している。米軍によると、これらの空爆で「フーシ派戦闘員数百人とフーシ派指導者多数」が死亡したという。

一方、フーシ派の最高政治評議会のマシャト議長は6日、パレスチナ自治区ガザを支援するために同組織は攻撃を継続すると表明した。

マシャト氏はイスラエル国民に対し避難所に留まるよう要請。米国との停戦にイスラエルへの攻撃停止が含まれないことを示唆した。フーシ派系のアル・マシラテレビが報じた。

また、フーシ派の指導者の一人であるモハメド・アリ・フーシ氏は、米国によるイエメンへの「侵略」の停止は評価されるだろうとXに投稿した。

カタールとクウェートは6日、それぞれ声明を発表し、停戦合意を歓迎し航行の自由確保に向けた措置への期待を表明した。

フーシ派が4日にイスラエルの商都テルアビブ近郊のベングリオン空港をミサイルで攻撃したことを受け、米国の支援を受けるイスラエルは5日にイエメン西部のホデイダ港、6日にイエメンの首都サヌアの国際空港に対する空爆を行うなど、緊張が高まっている。

ロイター
Copyright (C) 2025 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

あわせて読みたい
ニュース速報

ワールド

メキシコ大統領、トランプ氏と電話会談 麻薬王殺害後

ワールド

米が関税率を従来水準に引き上げへ、一部15%超 中

ワールド

訪中のメルツ独首相が首脳会談、関係深化で一致 合意

ワールド

トランプ政権、各国のデータ規制に反対 阻止を指示=
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:日本人が知らない AI金融の最前線
特集:日本人が知らない AI金融の最前線
2026年3月 3日号(2/25発売)

フィンテックの進化と普及で、金融はもっと高速に、もっとカジュアルに

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    3頭のクマがスキー客を猛追...ゲレンデで撮影された「恐怖の瞬間」映像が話題に
  • 2
    最高裁はなぜ「今回は」止めた?...トランプ関税を違憲とした「単純な理由」
  • 3
    アルコールは血糖値を下げる...「脳と血管を守る」医師がすすめる意外な健康習慣
  • 4
    2月末に西の空で起こる珍しい天体現象とは? 「チャ…
  • 5
    村瀬心椛は「トップでなければおかしい」...スノボの…
  • 6
    【クイズ】サメによる襲撃事件が最も多い国はどこ?
  • 7
    命は長し、働け女たち――88歳「働くばあさん」が説く…
  • 8
    米国の中国依存が低下、台湾からの輸入が上回る
  • 9
    「IKEAも動いた...」ネグレクトされた子猿パンチと「…
  • 10
    人呼んで「暗黒のプリンス」...エプスタイン事件で逮…
  • 1
    「ヘル・コリア」から日本へ7万人 ── 大企業の高給より日本の「100%就職率」を選ぶ若者たち
  • 2
    アルコールは血糖値を下げる...「脳と血管を守る」医師がすすめる意外な健康習慣
  • 3
    命は長し、働け女たち――88歳「働くばあさん」が説く高齢期の「4つの覚悟」
  • 4
    「水道水」が筋トレの成果を左右する...私たちの体に…
  • 5
    「#ジェームズ・ボンドを忘れろ」――MI6初の女性長官…
  • 6
    カビが植物に感染するメカニズムに新発見、硬い表面…
  • 7
    海外(特に日本)移住したい中国人が増えている理由.…
  • 8
    100万人が死傷、街には戦場帰りの元囚人兵...出口な…
  • 9
    米国の中国依存が低下、台湾からの輸入が上回る
  • 10
    ロシアに蔓延する「戦争疲れ」がプーチンの立場を揺…
  • 1
    【クイズ】致死率50~75%...インドで感染拡大「ニパウイルス」の感染源となる動物は?
  • 2
    ウクライナ戦闘機「F-16」がロシア軍「シャヘド」を空中爆破...地上から撮影の「レア映像」を公開
  • 3
    高市積極財政にアメリカが慌てる理由
  • 4
    台湾侵攻「失敗」の大きすぎる代償
  • 5
    「最恐」恐竜T・レックスの定説を覆す新研究が
  • 6
    イースター島の先住民から資源を略奪、島を「生きた…
  • 7
    「ヘル・コリア」から日本へ7万人 ── 大企業の高給より…
  • 8
    中国、パナマ運河の港湾喪失でパナマに報復──トラン…
  • 9
    アルコールは血糖値を下げる...「脳と血管を守る」医…
  • 10
    「罠に嵌められた」と主張するが...欧州で次々と摘発…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中