米加首脳会談、関税巡り決定なしとカーニー氏 トランプ氏またカナダ併合示唆

トランプ米大統領は、6日に開催されるカナダのカーニー首相との会談を楽しみにしているとしつつも、米国はカナダの自動車、エネルギー、木材を必要としていないと再表明した。5日撮影(2025年 ロイター/Leah Millis)
[ワシントン 6日 ロイター] - トランプ米大統領は6日、ホワイトハウスでカナダのカーニー首相と会談した。カーニー首相は会談後、記者団に対し「幅広く、建設的な議論を行った」としつつも、交渉は非常に複雑とし、関税については何も決定されなかったと明らかにした。
会談前に行われた記者会見では、トランプ大統領はカナダが米国の51番目の州になるべきという自身の主張について、会談では議論しないとしながらも、「素晴らしい結婚になる」と表明。カーニー氏はこれに対し「(カナダは)売り物ではない。今後も決して売り物になることはない」と明確に否定。これに対しトランプ氏は「決してないとは言ってはならない」と応じた。
トランプ氏は会談に先立ち、自身のソーシャルメディアへの投稿で、カーニー首相との会談を楽しみにしているとしつつも、米国はカナダの自動車、エネルギー、木材を必要としていないと再表明。「われわれはカナダから、友情を除き何一つ必要としていない。友情については、今後も維持できることを望む。一方、カナダはわれわれからあらゆるものを必要としている!」と述べていた。