フーシ派がイスラエル空港を攻撃、ネタニヤフ首相は報復表明

イエメンの親イラン武装組織フーシ派が4日、イスラエルの主要国際空港付近をミサイルで攻撃した。これを受け、イスラエルは報復する構えを示している。写真はミサイルが着弾した現場を調査するイスラエルの警官ら。テルアビブで撮影(2025年 ロイター/Nir Elias)
Mustafa Abu Ganeyeh
[ベングリオン空港(イスラエル) 4日 ロイター] - イエメンの親イラン武装組織フーシ派が4日、イスラエルの主要国際空港付近をミサイルで攻撃した。これを受け、イスラエルは報復する構えを示している。
ミサイルは主要都市テルアビブ近郊にあるベングリオン空港の近くに着弾。フーシ派はパレスチナ自治区ガザでイスラエルが攻撃を拡大していることに対抗し、イスラエルの空港を繰り返し標的にして上空を封鎖すると警告した。フーシ派はガザでイスラエルと戦闘を続けるイスラム組織ハマスに連帯を示し、2023年10月以降、イスラエルを攻撃している。
イスラエルのネタニヤフ首相は「フーシ派の攻撃はイランから生じている」と述べ、フーシ派とイランに対して報復すると表明した。
イエメンからの攻撃のほとんどはイスラエルのミサイル防衛システムによって迎撃されてきたが、今回は3月以降に発射された一連のミサイルで唯一迎撃されなかった。
イスラエル軍は迎撃ミサイルの技術的な問題が要因と説明した。
イスラエルの救急当局によると、8人が軽度から中程度のけがで病院に搬送された。
航空交通が一時停止されたが、イスラエル空港当局は通常の業務が再開されたと発表した。
一方、ドイツのルフトハンザ航空など複数の航空会社はテルアビブ発着便を欠航にすると発表した。