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中国、南シナ海で哨戒活動 フィリピンが「混乱」招いていると非難

2025年04月30日(水)11時40分

[北京/マニラ 30日 ロイター] - 中国海軍は29日、南シナ海で哨戒活動を実施し、フィリピンが「混乱」を引き起こしていると非難した。

南シナ海を巡り中国と領有権を争うフィリピンでは4月21日から5月9日までの日程で、同国と米国の合同軍事演習が行われている。

中国人民解放軍南部戦区司令部は29日夜の声明で、部隊が同日に南シナ海で「通常」の哨戒活動を行ったと発表したが、具体的な場所には言及しなかった。

「フィリピンは最近、頻繁に海洋侵害という挑発行為を行い、混乱を引き起こし、域外の国々を巻き込んでいわゆる『合同パトロール』を組織している」と述べた。

同司令部の海軍と空軍が状況を監視し、警戒を続けているという。

フィリピン軍も29日夜に声明を発表し、フィリピンと米国の空軍が同日、防衛協力の一環として南シナ海上空で合同パトロールを実施したと明らかにした。

また別の声明では「領海と排他的経済水域内での合同演習や海洋状況把握活動の実施は挑発行為ではなく備えだ」と述べた。

パトロールにはフィリピン空軍の戦闘機「FA─50」3機、米軍の爆撃機「B─1B」2機、戦闘機「F─16」2機と「F─18」1機が参加した。

ロイター
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