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プーチン氏、民間インフラ攻撃停止提案検討の用意=大統領府

2025年04月23日(水)01時36分

ロシア大統領府のペスコフ報道官は22日、ウクライナのゼレンスキー大統領が提案した双方の民間インフラへの攻撃停止について、検討する用意があると表明した。ロシアに空爆されたザポリージャで22日撮影(2025年 ロイター)

Dmitry Antonov

[モスクワ 22日 ロイター] - ロシア大統領府のペスコフ報道官は22日、ウクライナのゼレンスキー大統領が提案した双方の民間インフラへの攻撃停止について、検討する用意があると表明した。ただ、両国が協議する具体的な計画は今のところないという。

ペスコフ氏は、プーチン大統領が提案について協議することに関心を持っていると改めて述べると同時に、協議を可能にするためには「ウクライナ側がこうした接触への法的な障害を取り除く必要がある」と指摘。詳細には触れなかったが、ロシアはウクライナのゼレンスキー大統領がプーチン大統領との交渉を禁止する大統領令に署名したことをこれまでもたびたび非難している。

ゼレンスキー大統領は「民間インフラへの攻撃を停止するというわれわれの提案はなお有効だ。ロシアがこの協議に参加する真の意欲を示す必要がある」とし、ウクライナ側に起因する行き詰まりはないと述べた。

プーチン大統領は21日、ウクライナとの二国間協議を提案。ゼレンスキー大統領は、プーチン氏の提案に対し直接反応せず、民間施設への攻撃終了の提案であらゆる形式の協議に応じる用意があると指摘。「ロシアの明確な回答を期待している」と述べた。

ロシアの回答に関する記者団の質問に、ペスコフ氏は、前週末にプーチン氏が宣言した復活祭に合わせた30時間の停戦での出来事を考慮しつつ協議する必要があると述べた。

ロイター
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