英ヒースロー空港再開へ、インフラの脆弱性示唆の声も

英ロンドンのヒースロー空港は21日、再開に向けて動き出した。同空港は近くの変電所で発生した大規模火災により電力供給が停止したことを受け、終日閉鎖を発表。世界中の航空便に影響が出ていた。 写真は3月21日、英ヒースロー空港で撮影(2025年 ロイター/Isabel Infantes)
(句点を補って再送しました)
Kate Holton Sarah Young Andrew MacAskill
[ロンドン 21日 ロイター] - 英ロンドンのヒースロー空港は21日、再開に向けて動き出した。同空港は近くの変電所で発生した大規模火災により電力供給が停止したことを受け、終日閉鎖を発表。世界中の航空便に影響が出ていた。
同空港はXへの投稿で、乗客の目的地への到着と航空機の再配置を優先した上で、安全に運航を再開すると説明。22日の全面的な運航再開を期待していると述べた。
しかし、旅行コンサルタントのポール・チャールズ氏は、同空港の閉鎖による航空業界の損失は1日当たり約2000万ポンド(2600万ドル)に上る可能性があると指摘。
22日に空港が再開される保証はないとの見方を示した上で、「ヒースロー空港は英国のインフラにとって極めて重要な部分であるため、フェイルセーフシステム(障害が発生した際、安全に制御するための設計)を備えるべきだ」との見方を示した。