ニュース速報
ワールド

豪賃金、第4四半期は前年比+3.2%に鈍化 2年超ぶり低い伸び

2025年02月19日(水)12時47分

オーストラリア統計局が19日発表した2024年第4・四半期の賃金価格指数(WPI)上昇率は前年比3.2%と、前期の3.6%から鈍化した。シドニーのビジネス街で5月撮影(2025年 ロイター/Jaimi Joy)

Stella Qiu

[シドニー 19日 ロイター] - オーストラリア統計局が19日発表した2024年第4・四半期の賃金価格指数(WPI)上昇率は前年比3.2%と、前期の3.6%から鈍化した。

失業率が過去最低水準近くにとどまったにもかかわらず、2022年第3・四半期以来の低い伸びとなり、堅調な労働市場がインフレのさらなる低下を阻むものではないことを示唆。約4年ぶりに利下げを決定したばかりのオーストラリア準備銀行(中央銀行)にとっては自信を深める内容となりそうだ。

前期比では0.7%上昇。伸び率は市場予想の0.8%を下回り、22年第1・四半期以来の低水準だった。

民間部門の前年比上昇率は3.3%。公的部門は2.8%に大幅に鈍化した。統計局によると、公的部門では一部労働協約の時期が第4・四半期以外に移行したことなどが影響した。

オックスフォード・エコノミクス・オーストラリアのマクロ経済予測担当責任者、ショーン・ラングケーキ氏は「賃金圧力は和らいでおり、インフレ見通しを軟化させ、昨日の利下げを正当化する一因となっている」と指摘。「われわれは労働市場が2025年中に緩むとなお予想しており、賃金上昇率はさらに低下するだろう」と述べた。

前年比の賃金上昇率はこの1年間で1%ポイント低下している。

豪中銀は賃金の伸びが年末までに3.4%に上向くと予測するが、18日の声明文では、転職の減少により賃金上昇圧力が弱まる可能性があると指摘した。

スワップ市場では4月の追加利下げ確率は16%にとどまっており、次の利下げは5月か7月と見込まれている。

ロイター
Copyright (C) 2025 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

あわせて読みたい
ニュース速報

ビジネス

NY外為市場=ドル下落、中東停戦期待で「有事のドル

ワールド

イラン大統領、米国民宛て書簡「一般市民に敵意なし」

ワールド

トランプ氏、ホルムズ海峡巡り欧州に圧力 ウに武器供

ワールド

ICE予算巡り議会指導部と協力、議事妨害回避で=ト
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:日本企業に迫る サステナビリティ新基準
特集:日本企業に迫る サステナビリティ新基準
2026年4月 7日号(3/31発売)

国際基準の情報開示や多様な認証制度──本当の「持続可能性」が問われる時代へ

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    「根底にあるのは怒り」...日本の「3Dプリンター住宅」企業が救う、ウクライナの未来
  • 2
    中国がイラン戦争最大の被害者? 習近平の誤った経済政策と石油危機が奏でる「最悪なハーモニー」
  • 3
    なぜイスラエルは対イラン戦争を支持するのか...「イラン恐怖」の正体
  • 4
    攻撃開始日も知っていた?──イラン戦争を巡る巨額取引…
  • 5
    北京に代わる新都市構想は絵に描いた餅のまま...大幅…
  • 6
    人口減の自治体を救う「小さな浄水場」──誰もが常に…
  • 7
    カンヌ映画祭最高賞『シンプル・アクシデント』独占…
  • 8
    「え、なんで?」フライト中に操縦席の窓が覆われて…
  • 9
    ロシア経済を支える重要な港、ウクライナのものと思…
  • 10
    年金は何歳からもらうのが得? 男女で違う「最適な受…
  • 1
    「根底にあるのは怒り」...日本の「3Dプリンター住宅」企業が救う、ウクライナの未来
  • 2
    ヘンリー・メーガン夫妻の豪州訪問に3万6000人超の反対署名...「歓迎してない」の声広がる
  • 3
    「水に流す」日本と「記憶する」韓国...気候と地理が育んだ「国民意識の違い」とは?
  • 4
    記憶を定着させるのに年齢は関係ない...記憶の定着度…
  • 5
    ロシア経済を支える重要な港、ウクライナのものと思…
  • 6
    中国最大の海運会社COSCOがペルシャ湾輸送を再開──緊…
  • 7
    攻撃開始日も知っていた?──イラン戦争を巡る巨額取引…
  • 8
    映画『8番出口』はアメリカでどう受け止められた?..…
  • 9
    オランウータンに「15分間ロックオン」された女性のS…
  • 10
    なぜイスラエルは対イラン戦争を支持するのか...「イ…
  • 1
    温暖化で増えた? サンマやサケ減少の裏で激増する「安価で栄養価の高い魚」の正体
  • 2
    ロシア政府、痛恨のミス...プーチンの「健康不安説」を裏付けるような動画を公式に投稿してしまう
  • 3
    メーガン妃、娘リリベット王女との新ショット公開...撮影はパパ
  • 4
    「根底にあるのは怒り」...日本の「3Dプリンター住宅…
  • 5
    「ノーと言えるスペイン」の背景に国防意識...次期ス…
  • 6
    キャサリン皇太子妃、ナイジェリア大統領夫妻出迎え…
  • 7
    数時間以内に死に至ることも...若者の間で集団感染が…
  • 8
    「日本より、自分の国(フランス)を心配すれば?」…
  • 9
    日本の若者「韓国就職」憧れと現実のギャップ ── ビ…
  • 10
    米軍も防ぎきれないイランのドローン攻撃──イラン製…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中