ベトナムの対米貿易黒字、24年は中国・欧州・メキシコに次ぎ4番目
2月5日、米政府が公表したデータによると、ベトナムの対米貿易黒字は昨年過去最高を記録し、中国、欧州連合(EU)、メキシコに次いで4番目に高い水準となった。写真はベトナムのダナンにある港で2020年3月撮影(2025 ロイター/Kham)
Francesco Guarascio
[ハノイ 5日 ロイター] - 米政府が5日公表したデータによると、ベトナムの対米貿易黒字は昨年過去最高を記録し、中国、欧州連合(EU)、メキシコに次いで4番目に高い水準となった。
2024年のベトナムの対米貿易黒字は20%近く増加し、1230億ドルを超えた。中国の対米貿易黒字は2954億ドルで、18年のピークを大きく下回った。
EUの黒字は約13%増の2355億ドル。メキシコは12.5%増の約1720億ドルで、過去最高となった。
トランプ米大統領はこれまでのところ関税を巡りベトナムについて何もコメントしていない。ただ、アジアを拠点とするヒンリッヒ財団の貿易政策責任者、デボラ・エルムズ氏は、トランプ氏が依然貿易赤字に固執していることを踏まえると、ベトナムが関税のターゲットになる可能性は高いと指摘する。
一方、ベトナムは米国からの輸入を増やすと表明しており、他の相殺措置も講じているため、懲罰的な措置を逃れると指摘するアナリストもいる。





