ニュース速報
ワールド

米上院委員会、ギャバード元下院議員の国家情報長官指名を承認

2025年02月05日(水)07時58分

米議会上院情報委員会は2月4日、トゥルシー・ギャバード元下院議員(43)の国家情報長官への指名を承認した。1月30日、ワシントンで撮影(2025年 ロイター/Nathan Howard)

Patricia Zengerle

[ワシントン 4日 ロイター] - 米議会上院情報委員会は4日、トゥルシー・ギャバード元下院議員(43)の国家情報長官への指名を承認した。複数の委員によると、投票結果は賛成9票、反対8票の僅差だった。ギャバード氏は目立った情報収集活動の経験がないなど資質を疑問視されており、委員会での指名承認公聴会では米中央情報局(CIA)元職員でロシアに亡命したエドワード・スノーデン氏を擁護したことや、ロシアを支持した過去の発言について両党議員から鋭い質問を受けた。

上院本会議(100人)での採決日程は発表されていない。民主党は反対することで一致しているため、承認されるには共和党議員の反対を3人以内に抑える必要がある。

上院情報委員会のトム・コットン委員長(共和党)は記者団に対し、同委員会はギャバード氏の指名を上院本会議に好意的に報告することを決議したと語った。委員会の結果に詳しい2人の情報筋によると、共和党議員は全員が賛成し、民主党議員は全員が反対票を投じた。民主党と一部の共和党議員はこれまでに、トランプ大統領が米国の18の情報機関全てを監督する国家情報長官候補にギャバード氏を選んだことに疑問を表明していた。

ギャバード氏は下院議員時代に、国家安全保障局(NSA)の数千もの極秘文書をリークして中国に逃亡し、ロシアに亡命を申請したスノーデン氏に対する刑事訴追を取り下げる法案を提出した。

上院情報委員会に所属するトッド・ヤング議員(共和党)が交流サイト(SNS)に投稿したギャバード氏からの書簡によると、ギャバード氏は情報機関の職員と請負業者、下請け業者が情報プログラムを不正開示したと疑われる場合には責任を負わせることなどを誓約した。

ロイター
Copyright (C) 2025 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

あわせて読みたい
ニュース速報

ビジネス

中国のウィーライド、新規上場で公募価格決定

ビジネス

伊フェラーリ、第3四半期コア利益が予想上回る 高価

ワールド

中国首相、貿易制限を批判 上海で国際輸入博覧会が開

ワールド

ノルウェー議会、政府系ファンドの投資倫理指針見直し
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:高市早苗研究
特集:高市早苗研究
2025年11月 4日/2025年11月11日号(10/28発売)

課題だらけの日本の政治・経済・外交を初の女性首相はこう変える

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    「不気味すぎる...」カップルの写真に映り込んだ「謎の存在」がSNSで話題に、その正体とは?
  • 2
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」はどこ?
  • 3
    「あなたが着ている制服を...」 乗客が客室乗務員に「非常識すぎる」要求...CAが取った行動が話題に
  • 4
    「日本のあの観光地」が世界2位...エクスペディア「…
  • 5
    これをすれば「安定した子供」に育つ?...児童心理学…
  • 6
    【クイズ】ヒグマの生息数が「世界で最も多い国」は…
  • 7
    虹に「極限まで近づく」とどう見える?...小型機パイ…
  • 8
    「白人に見えない」と言われ続けた白人女性...外見と…
  • 9
    高市首相に注がれる冷たい視線...昔ながらのタカ派で…
  • 10
    【ウクライナ】要衝ポクロウシクの攻防戦が最終局面…
  • 1
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」はどこ?
  • 2
    【クイズ】クマ被害が相次ぐが...「熊害」の正しい読み方は?
  • 3
    「不気味すぎる...」カップルの写真に映り込んだ「謎の存在」がSNSで話題に、その正体とは?
  • 4
    【クイズ】ヒグマの生息数が「世界で最も多い国」は…
  • 5
    【ウクライナ】要衝ポクロウシクの攻防戦が最終局面…
  • 6
    9歳女児が行方不明...失踪直前、防犯カメラに映った…
  • 7
    【クイズ】1位は「蚊」...世界で「2番目に」人間を殺…
  • 8
    女性の後を毎晩つけてくるストーカー...1週間後、雨…
  • 9
    「日本のあの観光地」が世界2位...エクスペディア「…
  • 10
    だまされやすい詐欺メールTOP3を専門家が解説
  • 1
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」はどこ?
  • 2
    英国で「パブ離れ」が深刻化、閉店ペースが加速...苦肉の策は「日本では当たり前」の方式だった
  • 3
    【クイズ】ヒグマの生息数が「世界で最も多い国」はどこ?
  • 4
    かばんの中身を見れば一発でわかる!「認知症になり…
  • 5
    1000人以上の女性と関係...英アンドルー王子、「称号…
  • 6
    悲しみで8年間「羽をむしり続けた」オウム...新たな…
  • 7
    【クイズ】クマ被害が相次ぐが...「熊害」の正しい読…
  • 8
    【クイズ】日本でツキノワグマの出没件数が「最も多…
  • 9
    お腹の脂肪を減らす「8つのヒント」とは?...食事以…
  • 10
    増加する「子どもを外注」する親たち...ネオ・ネグレ…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中