ニュース速報
ワールド

原油先物は横ばい、米在庫減少が軟調な需要見通し巡る懸念相殺

2025年01月15日(水)12時13分

 1月15日、アジア時間の原油先物はほぼ横ばい。世界的な燃料需要の減少が予想される中、米原油在庫の減少やロシアのタンカーに対する制裁に伴う供給障害の見通しが支えになっている。写真は油田の掘削リグ。カザフスタンのマンギスタウで2023年11月撮影(2025 ロイター/Turar Kazangapov)

[シンガポール 15日 ロイター] - アジア時間の原油先物はほぼ横ばい。世界的な燃料需要の減少が予想される中、米原油在庫の減少やロシアのタンカーに対する制裁に伴う供給障害の見通しが支えになっている。

0205GMT(日本時間午前11時05分)時点で、北海ブレント原油先物は0.02ドル高の1バレル=79.94ドル、米WTI原油先物は0.12ドル(0.15%)高の77.62ドル。前日はそれぞれ1.4%、1.6%下落していた。

米エネルギー省エネルギー情報局(EIA)は14日公表した短期エネルギー予測報告で、向こう2年の原油価格は世界的な供給過剰が下げ圧力になると見通した。

一方、米石油協会(API)が14日発表した石油在庫統計では原油在庫が減少。これに加え、ロシアの石油タンカーなどに対する米国の制裁を受けた供給懸念が相場を支えている。

INGのアナリストは「APIの統計で原油在庫が予想以上に減少したことを受け、原油価格はアジア取引で堅調に推移している」と述べた。

市場筋によると、APIの統計では10日までの1週間に原油在庫が260万バレル減少した。

ロイターがまとめた市場予想は約100万バレル減。

ロイター
Copyright (C) 2025 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

あわせて読みたい
ニュース速報

ビジネス

日経平均は続落で寄り付く、5万円割り込み足元400

ワールド

米軍、太平洋で麻薬密輸船を再び攻撃 3人死亡

ワールド

米、ロ石油大手の海外資産売却交渉を承認 買い手候補

ビジネス

GDP7─9月期は6四半期ぶりのマイナス成長、年率
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:世界最高の投手
特集:世界最高の投手
2025年11月18日号(11/11発売)

日本最高の投手がMLB最高の投手に──。全米が驚愕した山本由伸の投球と大谷・佐々木の活躍

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    東京がニューヨークを上回り「世界最大の経済都市」に...日本からは、もう1都市圏がトップ10入り
  • 2
    【銘柄】ソニーグループとソニーFG...分離上場で生まれた「全く異なる」2つの投資機会とは?
  • 3
    筋肉の正体は「ホルモン」だった...テストステロン濃度を増やす「6つのルール」とは?
  • 4
    「中国人が10軒前後の豪邸所有」...理想の高級住宅地…
  • 5
    南京事件を描いた映画「南京写真館」を皮肉るスラン…
  • 6
    悪化する日中関係 悪いのは高市首相か、それとも中国…
  • 7
    一瞬にして「巨大な橋が消えた」...中国・「完成直後…
  • 8
    【写真・動画】「全身が脳」の生物の神経系とその生態
  • 9
    レアアースを武器にした中国...実は米国への依存度が…
  • 10
    まるで老人...ロシア初の「AIヒト型ロボット」がお披…
  • 1
    一瞬にして「巨大な橋が消えた」...中国・「完成直後」の橋が崩落する瞬間を捉えた「衝撃映像」に広がる疑念
  • 2
    東京がニューヨークを上回り「世界最大の経済都市」に...日本からは、もう1都市圏がトップ10入り
  • 3
    まるで老人...ロシア初の「AIヒト型ロボット」がお披露目会で「情けない大失態」...「衝撃映像」がSNSで拡散
  • 4
    「死ぬかと思った...」寿司を喉につまらせた女性を前…
  • 5
    【銘柄】ソニーグループとソニーFG...分離上場で生ま…
  • 6
    【写真・動画】「全身が脳」の生物の神経系とその生態
  • 7
    筋肉の正体は「ホルモン」だった...テストステロン濃…
  • 8
    『プレデター: バッドランド』は良作?駄作?...批評…
  • 9
    「イケメンすぎる」...飲酒運転で捕まった男性の「逮…
  • 10
    ドジャースの「救世主」となったロハスの「渾身の一…
  • 1
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」はどこ?
  • 2
    英国で「パブ離れ」が深刻化、閉店ペースが加速...苦肉の策は「日本では当たり前」の方式だった
  • 3
    【クイズ】ヒグマの生息数が「世界で最も多い国」はどこ?
  • 4
    一瞬にして「巨大な橋が消えた」...中国・「完成直後…
  • 5
    「不気味すぎる...」カップルの写真に映り込んだ「謎…
  • 6
    東京がニューヨークを上回り「世界最大の経済都市」…
  • 7
    【写真・動画】世界最大のクモの巣
  • 8
    1000人以上の女性と関係...英アンドルー王子、「称号…
  • 9
    【クイズ】クマ被害が相次ぐが...「熊害」の正しい読…
  • 10
    まるで老人...ロシア初の「AIヒト型ロボット」がお披…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中