イラン最高指導者、対イスラエル攻撃正当化 闘争強化呼びかけ
10月4日、イランの最高指導者ハメネイ師(写真)はイスラエルと対峙する上で「義務の遂行を先延ばしにしたり急いだりすることはない」と述べた。テヘランで2日撮影。イラン最高指導部提供(2024年 ロイター)
[4日 ロイター] - イランの最高指導者ハメネイ師は4日、金曜礼拝で演説し、今週のイスラエルに対するミサイル攻撃は「合法かつ正当」でイスラエルの「罪」に対する最低限の罰とし、イスラエルの敵対勢力は「努力や能力を倍増させ、攻撃的な敵に抵抗すべき」と呼びかけた。
イスラエルへの攻撃後、ハメネイ氏が公の場に姿を見せるのは初めて。金曜礼拝で演説も約5年ぶりとなる。
ハメネイ氏は「数日前の我が国の軍隊の素晴らしい行動は完全に合法かつ正当だ」と主張。イスラエルと対峙する上で「義務の遂行を先延ばしにしたり急いだりすることはない」と述べた。
イスラエルは暗殺と民間人の殺害で勝利を装っていると批判。米国とその同盟国はイスラエルを中東地域からのエネルギー輸出の玄関口にするため同国の安全を守っていると指摘した。
イスラエルはレバノンのイスラム教シーア派組織ヒズボラやイスラム組織ハマスに決して勝利できないとし、地域の抵抗勢力はイスラエルに対して屈することはないと述べた。
イランの半国営通信社SNNによると、イラン革命防衛隊の幹部アリ・ファダビ氏は、イスラエルがイランへの報復攻撃に出るという「過ちを犯した場合」、イランは「イスラエルの全てのエネルギー源や、製油所、ガス田を標的にするだろう」と言明した。