ニュース速報
ワールド

モスクワ北西トベリ州にウクライナ無人機攻撃、大規模火災 住民避難

2024年09月18日(水)16時47分

[18日 ロイター] - ロシアの首都モスクワの北西に位置するトベリ州西部トロペツで18日、ウクライナのドローン(無人機)攻撃により非常に大規模な火災が発生し、大型の武器庫の敷地付近に住む住民が避難した。州当局者が明らかにした。

ソーシャルメディアに投稿された未確認の画像や動画には、巨大な炎の玉が夜空高く吹き上がり、爆音が鳴り響く様子が映っている。

米航空宇宙局(NASA)の衛星は18日未明に現地で生じた複数の熱源を検出。地震観測所ではセンサーが小規模な地震を感知した。

州知事は消防隊が消火活動に当たっているとテレグラムに投稿。どのような施設で火災が起きているかには言及しなかった。

ロシア国営RIA通信は2018年、同国がトロペツにミサイルや弾薬、爆発物を貯蔵する武器庫を建設していると報じていた。国営メディアは通常兵器の大型武器庫であることを示唆していた。

18日の攻撃による死傷者に関する情報は入っていない。

米ミドルベリー国際大学院のジョージ・ウィリアム・ハーバート氏は、ソーシャルメディアに投稿された未確認の動画を基に、200─240トンの爆薬が爆発した規模に相当する爆発が起きたと推定した。

国営通信社が国防省の報告として伝えたところによると、ロシア軍防空部隊は同国西部5州に向けてウクライナが夜間に発射した無人機54機を破壊した。州知事からこの攻撃による被害の報告はない。

ただ、国防省の報告では、モスクワ州と隣接するトベリ州への言及はない。

ウクライナは現時点でコメントしていない。

ロイター
Copyright (C) 2024 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

あわせて読みたい
ニュース速報

ワールド

MAGA派グリーン議員、トランプ氏発言で危険にさら

ビジネス

テスラ、米生産で中国製部品の排除をサプライヤーに要

ビジネス

米政権文書、アリババが中国軍に技術協力と指摘=FT

ビジネス

エヌビディア決算にハイテク株の手掛かり求める展開に
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:世界最高の投手
特集:世界最高の投手
2025年11月18日号(11/11発売)

日本最高の投手がMLB最高の投手に──。全米が驚愕した山本由伸の投球と大谷・佐々木の活躍

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    東京がニューヨークを上回り「世界最大の経済都市」に...日本からは、もう1都市圏がトップ10入り
  • 2
    【写真・動画】「全身が脳」の生物の神経系とその生態
  • 3
    【銘柄】ソニーグループとソニーFG...分離上場で生まれた「全く異なる」2つの投資機会とは?
  • 4
    筋肉の正体は「ホルモン」だった...テストステロン濃…
  • 5
    ヒトの脳に似た構造を持つ「全身が脳」の海洋生物...…
  • 6
    まるで老人...ロシア初の「AIヒト型ロボット」がお披…
  • 7
    「不衛生すぎる」...「ありえない服装」でスタバ休憩…
  • 8
    「死ぬかと思った...」寿司を喉につまらせた女性を前…
  • 9
    レアアースを武器にした中国...実は米国への依存度が…
  • 10
    「イケメンすぎる」...飲酒運転で捕まった男性の「逮…
  • 1
    一瞬にして「巨大な橋が消えた」...中国・「完成直後」の橋が崩落する瞬間を捉えた「衝撃映像」に広がる疑念
  • 2
    まるで老人...ロシア初の「AIヒト型ロボット」がお披露目会で「情けない大失態」...「衝撃映像」がSNSで拡散
  • 3
    「死ぬかと思った...」寿司を喉につまらせた女性を前に、男性が取った「まさかの行動」にSNS爆笑
  • 4
    『プレデター: バッドランド』は良作?駄作?...批評…
  • 5
    東京がニューヨークを上回り「世界最大の経済都市」…
  • 6
    ドジャースの「救世主」となったロハスの「渾身の一…
  • 7
    【写真・動画】「全身が脳」の生物の神経系とその生態
  • 8
    【写真・動画】世界最大のクモの巣
  • 9
    【銘柄】ソニーグループとソニーFG...分離上場で生ま…
  • 10
    「不気味すぎる...」カップルの写真に映り込んだ「謎…
  • 1
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」はどこ?
  • 2
    英国で「パブ離れ」が深刻化、閉店ペースが加速...苦肉の策は「日本では当たり前」の方式だった
  • 3
    【クイズ】ヒグマの生息数が「世界で最も多い国」はどこ?
  • 4
    一瞬にして「巨大な橋が消えた」...中国・「完成直後…
  • 5
    「不気味すぎる...」カップルの写真に映り込んだ「謎…
  • 6
    【写真・動画】世界最大のクモの巣
  • 7
    1000人以上の女性と関係...英アンドルー王子、「称号…
  • 8
    【クイズ】クマ被害が相次ぐが...「熊害」の正しい読…
  • 9
    【クイズ】日本でツキノワグマの出没件数が「最も多…
  • 10
    まるで老人...ロシア初の「AIヒト型ロボット」がお披…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中