モスクワ北西トベリ州にウクライナ無人機攻撃、大規模火災 住民避難
[18日 ロイター] - ロシアの首都モスクワの北西に位置するトベリ州西部トロペツで18日、ウクライナのドローン(無人機)攻撃により非常に大規模な火災が発生し、大型の武器庫の敷地付近に住む住民が避難した。州当局者が明らかにした。
ソーシャルメディアに投稿された未確認の画像や動画には、巨大な炎の玉が夜空高く吹き上がり、爆音が鳴り響く様子が映っている。
米航空宇宙局(NASA)の衛星は18日未明に現地で生じた複数の熱源を検出。地震観測所ではセンサーが小規模な地震を感知した。
州知事は消防隊が消火活動に当たっているとテレグラムに投稿。どのような施設で火災が起きているかには言及しなかった。
ロシア国営RIA通信は2018年、同国がトロペツにミサイルや弾薬、爆発物を貯蔵する武器庫を建設していると報じていた。国営メディアは通常兵器の大型武器庫であることを示唆していた。
18日の攻撃による死傷者に関する情報は入っていない。
米ミドルベリー国際大学院のジョージ・ウィリアム・ハーバート氏は、ソーシャルメディアに投稿された未確認の動画を基に、200─240トンの爆薬が爆発した規模に相当する爆発が起きたと推定した。
国営通信社が国防省の報告として伝えたところによると、ロシア軍防空部隊は同国西部5州に向けてウクライナが夜間に発射した無人機54機を破壊した。州知事からこの攻撃による被害の報告はない。
ただ、国防省の報告では、モスクワ州と隣接するトベリ州への言及はない。
ウクライナは現時点でコメントしていない。