米ジョージア州の高校で銃乱射事件、4人死亡 14歳の男子生徒拘束
米南部ジョージア州ウインダーのアパラチー高校で4日、銃撃事件が発生し、少なくとも4人が死亡、数十人が負傷した。同日撮影(2024年 ロイター/Elijah Nouvelage)
Rich McKay Andrew Hay
[アトランタ 4日 ロイター] - 米南部ジョージア州ウインダーのアパラチー高校で4日、14歳の男子生徒が銃乱射事件を起こし、生徒2人と教師2人の計4人を殺害、9人を負傷させた。
捜査当局によると、容疑者の少年は直後に拘束され、成人として起訴される見通し。
セミオートマチックライフル(半自動小銃)で武装した容疑者は同校を担当する保安官代理が対応するとすぐに地面に伏せて投降したという。
当局は単独犯とみて調べている。動機が判明しているかどうかについては言及を避けた。
また、連邦捜査局(FBI)は声明を出し、2023年に学校で銃乱射事件を起こすという脅迫がネット上で確認された際、地元当局が近隣のジャクソン郡に住む13歳の少年と父親から事情を聴いていたことを明らかにした。
声明ではこの少年の身元を明らかにしていないが、ジョージア州当局によれば今回拘束された少年という。
FBIは「父親は家に猟銃があるが、対象者(少年)が監視なしで猟銃に触れることはできないと話していた。対象者はネット上での脅迫行為を否定していた。ジャクソン郡は対象者を継続的に監視するため、地元の学校に警告した」と説明。逮捕する理由は当時なかったとしている。
<バイデン氏と両大統領候補も反応>
新学年が始まってから早々の学校を舞台とした銃乱射事件に全米が衝撃を受けている。
バイデン大統領は「(夫人の)ジルと私は無意味な銃乱射によって命を絶たれた人々の死を悼み、人生が永遠に変わってしまった全ての生存者のことを考えている」とする声明を出した。その上で共和党に対し、民主党と協力して「常識的な銃の安全に関する法案」を可決するよう呼びかけた。
民主党の大統領候補ハリス副大統領も銃乱射事件を「無意味な悲劇」と表現。ニューハンプシャー州での選挙イベントの冒頭、「われわれはこれを止めなければならない。銃による暴力のまん延を終わらせなければならない」と述べた。
共和党の大統領候補トランプ前大統領は「悲劇的な出来事に見舞われた犠牲者とその愛する人々に心を寄せている。この大切な子どもたちは病んで狂った怪物によってあまりにも早く私たちから奪われてしまった」とソーシャルメディアに投稿した。