中国の豪州産石炭輸入、禁止措置解除受け昨年急増
中国税関当局が20日発表したデータによると、2023年のオーストラリアからの石炭輸入は5247万トンとなった。約2年間の輸入禁止措置解除を受け、22年の286万トンから急増したが、20年の7751万トンは下回った。写真は2013年1月、安徽省合肥で撮影(2024年 ロイター)
[北京 20日 ロイター] - 中国税関当局が20日発表したデータによると、2023年のオーストラリアからの石炭輸入は5247万トンとなった。約2年間の輸入禁止措置解除を受け、22年の286万トンから急増したが、20年の7751万トンは下回った。
中国は昨年1月に輸入規制を解除。12月単月の豪州産石炭輸入量は671万トンで、前月比6.4%増加した。
23年の総石炭輸入量は前年比61.8%増の4億7442万トンとなり、過去最高を記録。12月単月の輸入量も過去最高の4730万トンに達した。中国政府は輸入関税の一部を今月再開したが、その前に買い手が輸入を急いだ。
インドネシアが依然として中国にとって最大の供給元。昨年は中国への輸出量は2億2025万トンと29%増加した。
中国によるモンゴルからの石炭輸入は前年比2倍以上の6997万トンに達した。
ロシア産石炭輸入は23年も急増し、50%増の1億0213万トン。
一方、ロシア産とモンゴル産石炭の輸入業者は今月から3─6%の最恵国税率を支払わなければならないが、オーストラリアとインドネシアの石炭は自由貿易協定により免除されている。
しかし、アナリストは輸入関税が24年の中国輸入に大きな影響を与えることはないと予想している。