ニュース速報
ワールド

香港区議会選、投票率27.5%で過去最低 民主派排除受け

2023年12月11日(月)13時11分

香港で10日に実施された区議会選挙は、投票率が27.5%と過去最低を更新した。民主派を排除した「愛国者」のみの選挙となったことから、有権者の関心は低かった。写真は投票を呼びかける掲示。12月10日、香港で撮影(2023年 ロイター/Tyrone Siu)

Edward Cho Dorothy Kam

[香港 11日 ロイター] - 香港で10日に実施された区議会選挙は、投票率が27.5%と過去最低を更新した。民主派を排除した「愛国者」のみの選挙となったことから、有権者の関心は低かった。

中国は香港国家安全維持法(国安法)を導入して反体制派への締め付けを強め、民主派などを排除する選挙制度改革を行ってきた。

地方政治に現在も関わる残り少ない民主派の1人、黄丹晴氏は「選挙には意味がないと誰もが感じ始めている」と述べた。

投票率は1999年の35.8%がこれまでの最低だった。大規模な民主化デモのさなかに行われた前回2019年の選挙では過去最高の71%を記録し、民主派が圧勝していた。

今回の選挙では市民の直接投票で選出される議席が約8割削減されたほか、全ての候補者が国家安全保障上の身元調査を受け、政府寄りの2つの委員会から推薦を得ることが義務付けられた。

民主派など少なくとも3つのグループのほか、一部の親中派候補もこの基準を満たせなかった。

当局は1万人以上の警官を配置し、厳重な警備態勢を敷いた。当局の発表によると、無効の票を投じるよう投稿したり、投票を妨害するよう呼びかけたりした容疑などで6人が逮捕された。

*カテゴリーを追加します

ロイター
Copyright (C) 2023 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

あわせて読みたい
ニュース速報

ワールド

イスラエル軍がヒズボラ非難、レバノン南部での再軍備

ワールド

英、感染症対策の国際基金拠出を15%削減 防衛費拡

ワールド

辞任表明のBBC会長、職員に業務遂行へ結束呼びかけ

ワールド

トランプ米大統領、輸入コーヒー関税引き下げの意向
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:世界最高の投手
特集:世界最高の投手
2025年11月18日号(11/11発売)

日本最高の投手がMLB最高の投手に──。全米が驚愕した山本由伸の投球と大谷・佐々木の活躍

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    ギザのピラミッドにあると言われていた「失われた入口」がついに発見!? 中には一体何が?
  • 2
    『プレデター: バッドランド』は良作?駄作?...批評家たちのレビューは「一方に傾いている」
  • 3
    【写真・動画】世界最大のクモの巣
  • 4
    「不気味すぎる...」カップルの写真に映り込んだ「謎…
  • 5
    コロンビアに出現した「謎の球体」はUFOか? 地球外…
  • 6
    ドジャースの「救世主」となったロハスの「渾身の一…
  • 7
    「流石にそっくり」...マイケル・ジャクソンを「実の…
  • 8
    冬ごもりを忘れたクマが来る――「穴持たず」が引き起…
  • 9
    【銘柄】エヌビディアとの提携発表で株価が急騰...か…
  • 10
    【クイズ】韓国でGoogleマップが機能しない「意外な…
  • 1
    【写真・動画】世界最大のクモの巣
  • 2
    「不気味すぎる...」カップルの写真に映り込んだ「謎の存在」がSNSで話題に、その正体とは?
  • 3
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」はどこ?
  • 4
    『プレデター: バッドランド』は良作?駄作?...批評…
  • 5
    「座席に体が収まらない...」飛行機で嘆く「身長216c…
  • 6
    ドジャースの「救世主」となったロハスの「渾身の一…
  • 7
    「遺体は原型をとどめていなかった」 韓国に憧れた2…
  • 8
    筋肉を鍛えるのは「食事法」ではなく「規則」だった.…
  • 9
    「路上でセクハラ」...メキシコ・シェインバウム大統…
  • 10
    クマと遭遇したら何をすべきか――北海道80年の記録が…
  • 1
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」はどこ?
  • 2
    英国で「パブ離れ」が深刻化、閉店ペースが加速...苦肉の策は「日本では当たり前」の方式だった
  • 3
    【クイズ】ヒグマの生息数が「世界で最も多い国」はどこ?
  • 4
    「不気味すぎる...」カップルの写真に映り込んだ「謎…
  • 5
    【写真・動画】世界最大のクモの巣
  • 6
    1000人以上の女性と関係...英アンドルー王子、「称号…
  • 7
    【クイズ】クマ被害が相次ぐが...「熊害」の正しい読…
  • 8
    【クイズ】日本でツキノワグマの出没件数が「最も多…
  • 9
    今年、記録的な数の「中国の飲食店」が進出した国
  • 10
    【クイズ】1位は「蚊」...世界で「2番目に」人間を殺…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中