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プーチン氏、「干渉は侵略行為」と西側に警告 来年の大統領選控え

2023年11月29日(水)02時36分

ロシアのプーチン大統領は28日、ロシア正教会のキリル総主教が主導する「全世界ロシア民族大会議」の大会で演説を行い、2024年3月のロシア大統領選を前に、外国の干渉があれば侵略行為と見なすと西側諸国に警告した。ロシアで撮影(2023年 ロイター/Sputnik/Mikhail Klimentyev/Kremlin via REUTERS)

Guy Faulconbridge

[モスクワ 28日 ロイター] - ロシアのプーチン大統領は28日、ロシア正教会のキリル総主教が主導する「全世界ロシア民族大会議」の大会で演説を行い、2024年3月のロシア大統領選を前に、外国の干渉があれば侵略行為と見なすと西側諸国に警告した。

プーチン氏は大統領選に出馬するとみられており、選挙キャンペーンは来月にも開始される見通し。

この日の大会でプーチン氏は、西側諸国はロシア人を後進的な「奴隷の民」とする人種差別的な「ルソフォビア(ロシア嫌悪症)」にとらわれているとし、米国はロシアが持つ膨大な資源を略奪しようとしていると警告。

1917年のボリシェヴィキ革命とそれに続く内戦のほか、1991年のソ連崩壊でロシアの人々の分断化が引き起こされたことを思い起こし、教訓を学ばなければならないとし、「われわれは外部からの干渉や、民族、宗教間の対立を引き起こすことを目的とした挑発行為をロシアに対する攻撃的行為と見なすと強調したい」と述べた。

その上で「民族間、宗教間の不和を拡散し、われわれの社会の分断化を図るいかなる試みもロシア全体に対する裏切り行為であり、犯罪であると改めて強調したい。ロシアを分裂させることは容認しない」と語った。

ロイター
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