米X、反ユダヤ指摘のメディア監視団体を提訴 名誉毀損で
米ソーシャルメディア企業のX(旧ツイッター)は20日、X上で大手ブランドの広告がヒトラーやナチスを賛美する反ユダヤ主義的な投稿と並んで表示されているとする報告書を出したメディア監視団体「メディア・マターズ」を名誉毀損で提訴した。資料写真、7月撮影(2023年 ロイター/Carlos Barria)
Sheila Dang
[20日 ロイター] - 米ソーシャルメディア企業のX(旧ツイッター)は20日、X上で大手ブランドの広告がヒトラーやナチスを賛美する反ユダヤ主義的な投稿と並んで表示されているとする報告書を出したメディア監視団体「メディア・マターズ」を名誉毀損で提訴した。
16日に報告書が公表されて以降、IBM、コムキャストなどの広告主はXから広告を引き揚げた。
Xはテキサス州の裁判所に提出した訴状で、メディア・マターズの報告書は「Xとそのビジネスに損害を与える意図があり」、不正確な内容と主張。広告が憎悪に満ちたコンテンツと一緒に表示されたのはある閲覧者のみであり、それこそメディア・マターズだとしている。
Xのリンダ・ヤッカリーノ最高経営責任者(CEO)は20日、表示を巡り操作があったとの見解を投稿した。
一方、メディア・マターズのプレジデント、アンジェロ・カルソン氏は電子メールを通じ「法廷で勝つことを楽しみにしている」とする声明を出した。