ニュース速報

ワールド

イスラエル、ガザ周辺に戦車集結 軍トップ「今は戦争の時」

2023年10月13日(金)09時15分

10月13日、 イスラエルはイスラム組織ハマスが実効支配するパレスチナ自治区ガザへの地上侵攻に備え、ガザ周辺に戦車を集結させた。写真は12日、ガザとの境界付近で戦車にイスラエルの国旗を掲げる兵士(2023年 ロイター/Ronen Zvulun)

Henriette Chacar Nidal al-Mughrabi Humeyra Pamuk

[エルサレム/ガザ/テルアビブ 13日 ロイター] - イスラエルはイスラム組織ハマスが実効支配するパレスチナ自治区ガザへの地上侵攻に備え、ガザ周辺に戦車を集結させた。ハマスを一掃するとしている。軍トップのハレビ参謀総長は「今は戦争の時だ」と述べた。

ブリンケン米国務長官は12日、イスラエルのネタニヤフ首相とテルアビブで会談。共同記者会見で、米国はイスラエルの「側にいる」と述べ、イスラエルに対する支持を表明した。

ハレビ氏は、ハマスによる攻撃を可能にしたガザ周辺の安全保障を巡る失敗から「教訓を学び、調査するが、今は戦争の時だ」と述べた。

オースティン米国防長官は、米軍はイスラエルへの安全保障支援に何の条件も付けていないと述べた。その上で、米政府はイスラエル軍がハマスとの紛争において「正しいことを行う」と期待しているとした。

ハマスはイスラエルのガザ攻撃に対し立ち上がるようパレスチナ人に訴え、東エルサレムとヨルダン川西岸で13日に抗議デモを行うよう呼びかけた。

イスラエルの公共放送KANによると、7日からの大規模攻撃によるイスラエル側の死者は1300人を超えた。イスラエル人や外国人が連れ去られガザで拘束されているが、イスラエル当局はそのうち97人を特定したとしている。

一方、イスラエルはガザの包囲と空爆で報復しており、ガザ当局はパレスチナ人1500人超が死亡したとしている。

赤十字国際委員会は、ガザの病院の非常用発電機の燃料が数時間以内に枯渇する可能性があると述べ、国連世界食糧計画(WFP)は食料と水が危険なほど不足していると危機感を示した。

<欧米で治安懸念も>

欧米では治安対策を強める動きも出ている。パリの警察はパレスチナ人を支持する無許可の抗議集会を散会させるため、催涙ガスや放水車を使用。アムステルダムとロンドンでは一部のユダヤ人学校が安全上の懸念から臨時休校となる。

米国ではニューヨークとロサンゼルスの当局が、シナゴーグ(ユダヤ教会堂)やユダヤ人コミュニティセンター周辺などで13日に警官の配置を増やすとした。

ロイター
Copyright (C) 2023 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

米CDC首席副所長が辞任、今月2人目の幹部離職

ワールド

シリア北東部の主要基地から米軍が撤退開始=シリア情

ワールド

中国人民銀、最優遇貸出金利据え置き 9カ月連続

ワールド

パナマ、香港企業の港湾契約を正式に無効化 マークス
MAGAZINE
特集:ウクライナ戦争4年 苦境のロシア
特集:ウクライナ戦争4年 苦境のロシア
2026年2月24日号(2/17発売)

帰還兵の暴力、ドローンの攻撃、止まらないインフレ。国民は疲弊しプーチンの足元も揺らぐ

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    アルコールは血糖値を下げる...「脳と血管を守る」医師がすすめる意外な健康習慣
  • 2
    「水道水」が筋トレの成果を左右する...私たちの体には濾過・吸収する力が備わっている
  • 3
    米国の中国依存が低下、台湾からの輸入が上回る
  • 4
    カビが植物に感染するメカニズムに新発見、硬い表面…
  • 5
    ペットとの「別れの時」をどう見極めるべきか...獣医…
  • 6
    揺れるシベリア...戦費の穴埋めは国民に? ロシア中…
  • 7
    少女買春に加え、国家機密の横流しまで...アンドルー…
  • 8
    命は長し、働け女たち――88歳「働くばあさん」が説く…
  • 9
    IMF、日本政府に消費減税を避けるよう要請...「財政…
  • 10
    100万人が死傷、街には戦場帰りの元囚人兵...出口な…
  • 1
    「ヘル・コリア」から日本へ7万人 ── 大企業の高給より日本の「100%就職率」を選ぶ若者たち
  • 2
    命は長し、働け女たち――88歳「働くばあさん」が説く高齢期の「4つの覚悟」
  • 3
    「水道水」が筋トレの成果を左右する...私たちの体には濾過・吸収する力が備わっている
  • 4
    アルコールは血糖値を下げる...「脳と血管を守る」医…
  • 5
    「#ジェームズ・ボンドを忘れろ」――MI6初の女性長官…
  • 6
    海外(特に日本)移住したい中国人が増えている理由.…
  • 7
    カビが植物に感染するメカニズムに新発見、硬い表面…
  • 8
    100万人が死傷、街には戦場帰りの元囚人兵...出口な…
  • 9
    ロシアに蔓延する「戦争疲れ」がプーチンの立場を揺…
  • 10
    オートミール中心の食事がメタボ解消の特効薬に
  • 1
    【クイズ】致死率50~75%...インドで感染拡大「ニパウイルス」の感染源となる動物は?
  • 2
    ウクライナ戦闘機「F-16」がロシア軍「シャヘド」を空中爆破...地上から撮影の「レア映像」を公開
  • 3
    高市積極財政にアメリカが慌てる理由
  • 4
    セーターが消えた冬 ── 暖かさの主戦場が「インナー」…
  • 5
    台湾侵攻「失敗」の大きすぎる代償
  • 6
    「最恐」恐竜T・レックスの定説を覆す新研究が
  • 7
    イースター島の先住民から資源を略奪、島を「生きた…
  • 8
    「ヘル・コリア」から日本へ7万人 ── 大企業の高給より…
  • 9
    中国、パナマ運河の港湾喪失でパナマに報復──トラン…
  • 10
    「罠に嵌められた」と主張するが...欧州で次々と摘発…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中