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インド経常赤字、4─6月期は前四半期から拡大 今期も大幅悪化か
Siddhi Nayak
[ムンバイ 28日 ロイター] - インド準備銀行(中央銀行)が28日発表した2023/24年度第1・四半期(4─6月)の経常赤字幅は92億ドル(国内総生産比1.1%)となり、1─3月期の13億ドル(同0.2%)から拡大した。
貿易赤字の拡大、純サービス黒字の縮小、民間送金受取額の減少などが響いた。
昨年4─6月期の経常赤字幅は179億ドル、GDP(国内総生産)比2.1%だった。
市場では今年4─6月期赤字幅は89億ドル(GDP比1%)と予想されていた。
貿易赤字は前四半期の526億ドルから566億ドルに拡大したが、前年同期の631億ドルよりは少なかった。
前四半期からの純サービス黒字の減少は主に旅行、ビジネスサービスなどの落ち込みによるという。
主に海外で働くインド人による送金を示す民間送金受取額は286億ドルから271億ドルに減少した。
エムケイ・グローバル・フィナンシャル・サービシズのリードエコノミスト、マダビ・アロラ氏は、貿易収支が前四半期から悪化しているなどとして、7─9月期は経常赤字が「大幅に拡大する」と予想。GDP比は2.4─2.6%になる可能性があるとした。
一方、中銀によると、4─6月期の国際収支黒字幅は244億ドル。前四半期は56億ドル、前年同期は46億ドルだった。