ニュース速報
ワールド
ゼレンスキー氏、ザポロジエ原発に「深刻な脅威」 爆発警戒

ウクライナのゼレンスキー大統領は1日、ロシア軍が占拠するザポロジエ原発について、引き続き「深刻な脅威」があるとし、ロシア側が局所的な爆発を引き起こす可能性に警戒感を示した。写真は6月、ザポロジエ原発が攻撃された場合の影響を想定した訓練(2023年 ロイター)
[キーウ 1日 ロイター] - ウクライナのゼレンスキー大統領は1日、ロシア軍が占拠するザポロジエ原子力発電所について、引き続き「深刻な脅威」があるとし、ロシア側が局所的な爆発を引き起こす可能性に警戒感を示した。
キーウ(キエフ)を訪問したスペインのサンチェス首相との共同記者会見で、ウクライナ情報機関の情報として「深刻な脅威がある。ロシアは(ザポロジエ原発で)局所的な爆発を引き起こす技術的な用意ができており、実行されれば(放射能の)放出につながる可能性がある」と述べた。
ウクライナ軍情報機関はこれまでに、ロシア軍が同原発に地雷を仕掛けたとの見方を示している。
ゼレンスキー氏はその後、北西部リブネにある別の原発で軍司令部や原子力当局者と会談。北部地域の安全保障とその強化について話し合ったことを明らかにした。
リブネはロシア民間軍事会社ワグネルの創設者エフゲニー・プリゴジン氏が到着したとされるベラルーシとの国境に近い。
こうした中、ウクライナの原子力企業エネルゴアトムは6月30日、ザポロジエ原発が攻撃された場合の影響を想定した2日間の訓練を実施したと明らかにした。
ロシアのネベンジャ国連大使は声明で、ウクライナの主張は「ばかげている」と一蹴した