台湾、下期は輸出の勢い回復も 上期は低成長＝中央銀行

　５月３１日、台湾中央銀行は、金融安定報告書を公表した。世界的なインフレ圧力が続き上半期の経済成長は低い伸びになりそうだが、下期は輸出の勢いが増す可能性があるとした。写真は台北で２０１８年２月撮影（２０２３年　ロイター／Tyrone Siu）

[台北 ３１日 ロイター] - 台湾中央銀行は３１日、金融安定報告書を公表した。世界的なインフレ圧力が続き上半期の経済成長は低い伸びになりそうだが、下期は輸出の勢いが増す可能性があるとした。

主要国・地域の金融引き締め、気候変動、地政学的紛争などの要因によって金融市場のボラティリティーが高まり、また世界的なインフレ圧力が続く可能性があるとの認識を示した。

「これらは全て世界経済の下振れリスクをさらに高める」と指摘した。

中銀は台湾経済の安定を維持するために適切なタイミングで対策を講じると強調した。

「あらゆる影響を注意深く監視し、域内の金融安定のために適切な措置を実施する」とした。