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ロシア中銀、2会合連続の100bp利上げ 追加利上げ排除せず
ロシア中央銀行は11日、政策金利を前回に続き100ベーシスポイント(bp)引き上げ9.5%とした。中銀は追加利上げの可能性があると表明した。2021年3月撮影(2022年 ロイター/Maxim Shemetov)
[モスクワ 11日 ロイター] - ロシア中央銀行は11日、政策金利を前回に続き100ベーシスポイント(bp)引き上げ9.5%とした。中銀は追加利上げの可能性があると表明した。
利上げ決定は予想通り。インフレ率は6年ぶりの高水準近くで推移し、ウクライナ危機で通貨ルーブルは売られている。
ナビウリナ中銀総裁は「現段階で利上げサイクルが完了したとは言えない。今後の会合で追加利上げする可能性をオープンにしている」と述べた。
中銀は、今年の政策金利の平均水準予想を7.3─8.3%から9.0─11%に引き上げ、追加利上げの余地があると示唆した。
今回の引き上げで政策金利は2017年3月以来の高水準になったが、市場は概ね織り込んでおり、ルーブルの支援材料になっていない。
中銀は2021年に過去最低の4.25%だった政策金利を7回引き上げたが、インフレを抑制できていない。インフレ率は直近で8.8%と中銀の目標である4%を大きく上回る。
中銀は年末にはインフレ率が4.0─4.5%に低下すると予想していたが、5.0─6.0%に上方修正した。
中銀は、「さまざまな地政学的イベント」が原因の世界的な市場不安定化によりインフレ高進の短期的リスクが高まったと指摘。ルーブルとインフレの見通しに影響を及ぼす可能性があるとしている。
高インフレで生活水準が下がり、家計の主要な懸念の一つとなっている。プーチン大統領は、物価上昇に歯止めを掛ける先手の対応を求めている。
次回会合は3月18日に予定されている。