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EXCLUSIVE-EU財政規律、早期の再適用必要 市場の要求に変化も=独財務省高官

2022年01月17日(月)11時57分

 1月14日、ドイツ財務省の高官は、新型コロナウイルス感染拡大を受け適用が停止されている欧州連合(EU)の財政規律について、早期に再適用しなければ、高債務を抱えるユーロ圏の国々は投資家から高い国債利回りを要求されることになるとの認識を示した。写真はフランクフルトで2021年10月撮影(2022年 ロイター/Kai Pfaffenbach)

[ベルリン 14日 ロイター] - ドイツ財務省の高官は、新型コロナウイルス感染拡大を受け適用が停止されている欧州連合(EU)の財政規律について、早期に再適用しなければ、高債務を抱えるユーロ圏の国々は投資家から高い国債利回りを要求されることになるとの認識を示した。

ロイターが14日に視聴した非公開のイベントを録画した映像によると、フロリアン・トンカー財務政務次官は同省の他の幹部らに対し、「欧州ではおそらく非常に近い将来に、どの程度の債務がルールで認められるかやルールをどこまで曲げられるかよりも、市場がどの程度の債務なら認めるかが問題になるだろう」と指摘した。

EUはコロナ危機を受け、財政規律を定めた安定・成長協定(財政協定)の適用を2023年まで停止しているが、来年に最適用されるのを前に、財政ルールの柔軟性を向上する改革が必要かどうかが議論されている。

ショルツ独政権はこれまでのところ財政ルール改革を排除しない姿勢を示しているが、連立政権の一翼を担う財政保守派の自由民主党(FDP)に所属するトンカー政務官の今回の発言は、姿勢の変化を示している。

「パラダイムシフトは多くの人が考えているよりも近い」との見方を示し、ドイツは財政規律をさらに弱める方法を考えるよりも経済パフォーマンスに力を入れるべきだと訴えた。

「欧州では、いくらでも債務を積み上げられるという状況ではもはやなくなるだろう」と警告した。

財務省の報道官とトンカー氏のどちらからもコメントは得られていない。

ロイター
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