ニュース速報

ワールド

スペイン、ディスコなどの深夜営業再開へ 地域限定し午前3時まで

2021年06月03日(木)15時26分

スペイン保健相は2日、新型コロナウイルス感染率が低い地域に限り、8月中旬をめどとしている集団免疫獲得時期よりも前倒しでディスコやクラブなどの深夜営業を認める方針を明らかにした。資料写真、2013年2月撮影(2021年 ロイター/Jon Nazca)

[マドリード 2日 ロイター] - スペイン保健相は2日、新型コロナウイルス感染率が低い地域に限り、8月中旬をめどとしている集団免疫獲得時期よりも前倒しでディスコやクラブなどの深夜営業を認める方針を明らかにした。

対象となるのは、14日間の10万人当たり感染者数が50人未満の地域。一部制限付きではあるものの、ディスコやクラブなどの営業が午前3時まで可能になる。

地元メディアによると、ダンスフロアが再開されるかどうかは明らかでなく、マスク着用義務は継続される。感染防止のための基準は各地方自治体が定める。

一方、感染率が上位5位に入っているにもかかわらず、すでに深夜1時まで飲食店が営業を行っているマドリードは、この基準を拒否し、より柔軟な対応を求めている。

スペインのほとんどのクラブは、深夜0時を過ぎてから開店し、明け方まで営業しているため、この方針は業界からはあまり歓迎されていない。

業界団体の代表は国営放送TVEに対し「唯一の良いニュースは営業が許可されたことだ」と述べたものの、賑わうのは午前2時からで意味がないと指摘した。その上で、ワクチン接種の進展により1万店を超えるクラブやディスコが1年2カ月にわたって閉鎖を余儀なくされている状況が打開されると信じているが、政府の計画には閉店時間の延長や収容人員の拡大に関する工程表がない、と批判した。

スペインの感染率は2日、10万人あたり118.5人となり、4月末からほぼ半減した。しかし50人未満の基準を満たしているのは、東部地中海沖のバレアレス諸島、南東部に位置する港湾都市バレンシア、北アフリカの飛び地セウタのみとなっている。

ロイター
Copyright (C) 2021 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ビジネス

決算に厳しい目、FOMCは無風か=今週の米株式市場

ビジネス

中国工業部門企業利益、1─3月は4.3%増に鈍化 

ビジネス

米地銀リパブリック・ファーストが公的管理下に、同業

ワールド

米石油・ガス掘削リグ稼働数、22年2月以来の低水準
MAGAZINE
特集:世界が愛した日本アニメ30
特集:世界が愛した日本アニメ30
2024年4月30日/2024年5月 7日号(4/23発売)

『AKIRA』からジブリ、『鬼滅の刃』まで、日本アニメは今や世界でより消費されている

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1

    ロシア「BUK-M1」が1発も撃てずに吹き飛ぶ瞬間...ミサイル発射寸前の「砲撃成功」動画をウクライナが公開

  • 2

    「おやつの代わりにナッツ」でむしろ太る...医学博士が教えるスナック菓子を控えるよりも美容と健康に大事なこと

  • 3

    「すごい胸でごめんなさい」容姿と演技を酷評された米女優、「過激衣装」写真での切り返しに称賛集まる

  • 4

    日本マンガ、なぜか北米で爆売れ中...背景に「コロナ…

  • 5

    ウクライナ軍ブラッドレー歩兵戦闘車の強力な射撃を…

  • 6

    タトゥーだけではなかった...バイキングが行っていた…

  • 7

    中国の最新鋭ステルス爆撃機H20は「恐れるに足らず」…

  • 8

    アカデミー賞監督の「英語スピーチ格差」を考える

  • 9

    19世紀イタリア、全世界を巻き込んだ論争『エドガル…

  • 10

    「鳥山明ワールド」は永遠に...世界を魅了した漫画家…

  • 1

    「おやつの代わりにナッツ」でむしろ太る...医学博士が教えるスナック菓子を控えるよりも美容と健康に大事なこと

  • 2

    ロシア「BUK-M1」が1発も撃てずに吹き飛ぶ瞬間...ミサイル発射寸前の「砲撃成功」動画をウクライナが公開

  • 3

    世界3位の経済大国にはなれない?インドが「過大評価」されていると言える理由

  • 4

    タトゥーだけではなかった...バイキングが行っていた…

  • 5

    「世界中の全機が要注意」...ボーイング内部告発者の…

  • 6

    医学博士で管理栄養士『100年栄養』の著者が警鐘を鳴…

  • 7

    最強生物クマムシが、大量の放射線を浴びても死なな…

  • 8

    ハーバード大学で150年以上教えられる作文術「オレオ…

  • 9

    「すごい胸でごめんなさい」容姿と演技を酷評された…

  • 10

    「たった1日で1年分」の異常豪雨...「砂漠の地」ドバ…

  • 1

    韓国で「イエス・ジャパン」ブームが起きている

  • 2

    ロシアの迫撃砲RBU6000「スメルチ2」、爆発・炎上の瞬間映像をウクライナ軍が公開...ドネツク州で激戦続く

  • 3

    バルチック艦隊、自国の船をミサイル「誤爆」で撃沈する動画...「吹き飛ばされた」と遺族(ロシア報道)

  • 4

    最強生物クマムシが、大量の放射線を浴びても死なな…

  • 5

    「おやつの代わりにナッツ」でむしろ太る...医学博士…

  • 6

    ロシア「BUK-M1」が1発も撃てずに吹き飛ぶ瞬間...ミ…

  • 7

    人から褒められた時、どう返事してますか? ブッダが…

  • 8

    ロシアが前線に投入した地上戦闘ロボットをウクライ…

  • 9

    「燃料気化爆弾」搭載ドローンがロシア軍拠点に突入…

  • 10

    世界3位の経済大国にはなれない?インドが「過大評価…

日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中