ニュース速報

ワールド

収監中のナワリヌイ氏、ハンスト終了へ 目的ほぼ達成か

2021年04月23日(金)23時51分

4月23日、ロシアで収監中の反体制派指導者ナワリヌイ氏(44)は、適切な治療を求めて始めたハンガーストライキを徐々にやめると明らかにした。ロシア国内の支持者や欧米諸国による圧力により、ロシア当局がナワリヌイ氏の要求の大半に応じた可能性がある。 写真は2019年9月、モスクワで演説するナワリヌイ氏(2021年 ロイター/Shamil Zhumatov)

[モスクワ 23日 ロイター] - ロシアで収監中の反体制派指導者ナワリヌイ氏(44)は23日、適切な治療を求めて始めたハンガーストライキを徐々にやめると明らかにした。ロシア国内の支持者や欧米諸国による圧力により、ロシア当局がナワリヌイ氏の要求の大半に応じた可能性がある。

ナワリヌイ氏は3月末以降、24日間にわたりハンストを継続中。同氏を支持し治療したこともある医療労働組合は、食事を取らなければ死の危険にさらされるとして同氏にハンストの中止を訴えていた。

国内でプーチン大統領の最大の批判者であるナワリヌイ氏の体調が悪化していることや、同氏が要求していた治療を当局が当初提供しなかったことを受け、欧米諸国はロシアに譲歩するように外交攻勢をかけている。

ナワリヌイ氏はこの日、弁護士を通してインスタグラムに「民間の医師に2回診察してもらった。検査や分析を進め、結果を提示してくれている」と投稿。「私が必要としている医師に診断してもらう要求を取り下げたわけではない。腕や足の感覚がなくなってきており、これが何なのか、どう治療したらいいのかを知りたい。ただこれまでの進歩と、あらゆる事情を考慮し、ハンストを終えることにした」と語り、国内外の「善良な人々」の支援に感謝の意を示した。ハンストを終えるまでに24日かかるという。

ロイター
Copyright (C) 2021 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

中国とインドネシア、地域の平和と安定維持望む=王毅

ワールド

日鉄のUSスチール買収、法に基づいて手続き進められ

ワールド

インドネシア、大規模噴火で多数の住民避難 空港閉鎖

ビジネス

豪企業の破産申請急増、今年度は11年ぶり高水準へ=
MAGAZINE
特集:老人極貧社会 韓国
特集:老人極貧社会 韓国
2024年4月23日号(4/16発売)

地下鉄宅配に古紙回収......繁栄から取り残され、韓国のシニア層は貧困にあえいでいる

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1

    最強生物クマムシが、大量の放射線を浴びても死なない理由が明らかに

  • 2

    価値は疑わしくコストは膨大...偉大なるリニア計画って必要なの?

  • 3

    【画像】【動画】ヨルダン王室が人類を救う? 慈悲深くも「勇ましい」空軍のサルマ王女

  • 4

    「毛むくじゃら乳首ブラ」「縫った女性器パンツ」の…

  • 5

    パリ五輪は、オリンピックの歴史上最悪の悲劇「1972…

  • 6

    人類史上最速の人口減少国・韓国...状況を好転させる…

  • 7

    「イスラエルに300発撃って戦果はほぼゼロ」をイラン…

  • 8

    ヨルダン王女、イランの無人機5機を撃墜して人類への…

  • 9

    韓国で「イエス・ジャパン」ブームが起きている

  • 10

    アメリカ製ドローンはウクライナで役に立たなかった

  • 1

    韓国で「イエス・ジャパン」ブームが起きている

  • 2

    最強生物クマムシが、大量の放射線を浴びても死なない理由が明らかに

  • 3

    NASAが月面を横切るUFOのような写真を公開、その正体は

  • 4

    犬に覚せい剤を打って捨てた飼い主に怒りが広がる...…

  • 5

    「燃料気化爆弾」搭載ドローンがロシア軍拠点に突入…

  • 6

    帰宅した女性が目撃したのは、ヘビが「愛猫」の首を…

  • 7

    攻撃と迎撃の区別もつかない?──イランの数百の無人…

  • 8

    「もしカップメンだけで生活したら...」生物学者と料…

  • 9

    温泉じゃなく銭湯! 外国人も魅了する銭湯という日本…

  • 10

    アインシュタインはオッペンハイマーを「愚か者」と…

  • 1

    人から褒められた時、どう返事してますか? ブッダが説いた「どんどん伸びる人の返し文句」

  • 2

    韓国で「イエス・ジャパン」ブームが起きている

  • 3

    88歳の現役医師が健康のために「絶対にしない3つのこと」目からうろこの健康法

  • 4

    ロシアの迫撃砲RBU6000「スメルチ2」、爆発・炎上の…

  • 5

    バルチック艦隊、自国の船をミサイル「誤爆」で撃沈…

  • 6

    ロシアが前線に投入した地上戦闘ロボットをウクライ…

  • 7

    巨匠コンビによる「戦争観が古すぎる」ドラマ『マス…

  • 8

    「燃料気化爆弾」搭載ドローンがロシア軍拠点に突入…

  • 9

    1500年前の中国の皇帝・武帝の「顔」、DNAから復元に…

  • 10

    浴室で虫を発見、よく見てみると...男性が思わず悲鳴…

日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中