ニュース速報

ワールド

原油先物、ブレントは3月以来の高値 ワクチン期待や米政権移行承認で

2020年11月24日(火)14時13分

 アジア時間の原油先物は上昇し、北海ブレント先物は3月以来の高値を付けた。写真は米テキサス州で昨年2月撮影(2020年 ロイター/Nick Oxford)

[シンガポール 24日 ロイター] - アジア時間の原油先物は上昇し、北海ブレント先物は3月以来の高値を付けた。新型コロナウイルスワクチンの臨床試験(治験)で新たに有望な結果が発表され、原油需要の早期回復期待が高まったほか、米大統領選で勝利を確実にした民主党のバイデン前副大統領への政権移行が承認されたことを好感している。

0323GMT(日本時間午後0時23分)時点で、北海ブレント先物は0.34ドル(0.7%)高の1バレル=46.40ドル。一時は3月上旬以来の高値となる46.56ドルを付けた。米WTI原油先物は0.38ドル(0.9%)高の43.43ドル。

英製薬大手アストラゼネカは23日、英オックスフォード大学と共同開発している新型コロナワクチンの治験の中間結果を発表し、深刻な副作用を起こさず感染を予防できる有効率が約90%だと明らかにした。

米ファイザーと独ビオンテック、米モデルナも既に有望な治験結果を発表している。

アクシのチーフストラテジスト、スティーブン・イネス氏は「ワクチンの開発や供給に関する進展により、原油市場の正常化に向けた道のりのリスクが取り除かれる」と指摘した。

また「移動データが原油価格のセンチメントを測る尺度だとすれば、ワクチンによってそう遠くない将来に人々は再び航空機やクルーズ船に乗るだろう」と述べた。

トランプ米大統領がバイデン次期政権への移行プロセス開始を一般調達局(GSA)のマーフィー長官に許可したことも、金融市場の不透明感後退に寄与している。

*内容を追加しました。

ロイター
Copyright (C) 2020 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

プーチン氏「グローバリゼーションは時代遅れ」、新興

ビジネス

5月実質賃金2.9%減、5カ月連続 1年8カ月ぶり

ビジネス

インド、米自動車関税に対抗し報復関税 WTOに通知

ワールド

関税引き上げ8月1日発効、トランプ大統領「複数のデ
MAGAZINE
特集:トランプvsイラン
特集:トランプvsイラン
2025年7月 8日号(7/ 1発売)

「平和主義者」のはずの大統領がなぜ? 核施設への電撃攻撃で中東と世界はこう変わる

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    「飲み込めると思った...」自分の10倍サイズのウサギに挑んだヘビの末路
  • 2
    アリ駆除用の「毒餌」に、アリが意外な方法で「反抗」...意図的? 現場写真が「賢い」と話題に
  • 3
    「飛行機内が臭い...」 原因はまさかの「座席の下」だった...異臭の正体にネット衝撃
  • 4
    「本物の強さは、股関節と脚に宿る」...伝説の「元囚…
  • 5
    シャーロット王女の「ロイヤル・ボス」ぶりが話題に..…
  • 6
    コンプレックスだった「鼻」の整形手術を受けた女性…
  • 7
    「シベリアのイエス」に懲役12年の刑...辺境地帯で集…
  • 8
    為末大×TAKUMI──2人のプロが語る「スポーツとお金」 …
  • 9
    孫正義「最後の賭け」──5000億ドルAI投資に託す復活…
  • 10
    ギネスが大流行? エールとラガーの格差って? 知…
  • 1
    「飲み込めると思った...」自分の10倍サイズのウサギに挑んだヘビの末路
  • 2
    ディズニー・クルーズラインで「子供が海に転落」...父親も飛び込み大惨事に、一体何が起きたのか?
  • 3
    「やらかした顔」がすべてを物語る...反省中のワンコに1400万人が注目
  • 4
    後ろの川に...婚約成立シーンを記録したカップルの幸…
  • 5
    【クイズ】「宗教を捨てる人」が最も多い宗教はどれ?
  • 6
    職場でのいじめ・パワハラで自死に追いやられた21歳…
  • 7
    為末大×TAKUMI──2人のプロが語る「スポーツとお金」 …
  • 8
    仕事ができる人の話の聞き方。3位は「メモをとる」。…
  • 9
    「本物の強さは、股関節と脚に宿る」...伝説の「元囚…
  • 10
    普通に頼んだのに...マクドナルドから渡された「とん…
  • 1
    「飲み込めると思った...」自分の10倍サイズのウサギに挑んだヘビの末路
  • 2
    「コーヒーを吹き出すかと...」ディズニーランドの朝食が「高額すぎる」とSNSで大炎上、その「衝撃の値段」とは?
  • 3
    「あまりに愚か...」国立公園で注意を無視して「予測不能な大型動物」に近づく幼児連れ 「ショッキング」と映像が話題に
  • 4
    庭にクマ出没、固唾を呑んで見守る家主、そして次の…
  • 5
    10歳少女がサメに襲われ、手をほぼ食いちぎられる事…
  • 6
    JA・卸売業者が黒幕説は「完全な誤解」...進次郎の「…
  • 7
    「ママ...!」2カ月ぶりの再会に駆け寄る13歳ラブラ…
  • 8
    気温40℃、空港の「暑さ」も原因に?...元パイロット…
  • 9
    燃え盛るロシアの「黒海艦隊」...ウクライナの攻撃で…
  • 10
    ディズニー・クルーズラインで「子供が海に転落」...…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中