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英総選挙、保守党が圧勝へ 過半数確保の見込み=出口調査

2019年12月13日(金)10時17分

 12月12日、英総選挙は、ジョンソン首相率いる与党・保守党が過半数を確保し、圧勝を収める見通し。写真は投票所を訪れたジョンソン首相。12月12日、ロンドンで撮影(2019年 ロイター/Henry Nicholls)

[ロンドン 12日 ロイター] - 12日に投票が行われた英総選挙は、ジョンソン首相率いる与党・保守党が過半数を確保し、圧勝を収める見通しだ。来年1月31日の欧州連合(EU)離脱実現に向けて大きく前進する。

BBC、ITV、スカイの3社が共同で実施した出口調査によると、保守党は下院(定数650)で368議席を獲得する見込み。予測通りなら、国政選挙としては保守党にとってサッチャー元首相の下での1987年以来の大勝となる。

ジョンソン首相は支持者への電子メールで「今夜、皆さんが祝福を楽しむことを願っている」としたうえで、「運良くいけば、明日は仕事にとりかかる」と述べた。

出口調査が正しければ、ジョンソン首相は1月31日の離脱に向け、EUと合意した離脱協定の批准に早急に動くとみられる。

出口調査結果を受けてポンドは対ドルと対ユーロで2%超急伸。対ドルでは一時2.5%高の1ポンド=1.351ドルを付けた。

最大野党の労働党は191議席にとどまる見込みで、予測通りなら1935年以来最悪の結果となる。スコットランド民族党(SNP)は55議席、自由民主党は13議席をそれぞれ獲得する見通し。ブレグジット党は議席を獲得しない見込み。

公式開票結果はこの後7時間の間に発表される。

出口調査に基づく予測が外れたのは過去5回の国政選挙のうち2015年の1回のみ。その際は出口調査でハングパーラメントが予測されたが、実際には保守党が過半数を獲得した。

コービン党首率いる労働党は、EU離脱を巡る2回目の国民投票実施や社会主義色の強い政策を掲げて選挙戦を戦った。

一方、ジョンソン首相は「ゲット・ブレグジット・ダン(EU離脱を完了する)」をスローガンに、離脱を巡る政治の停滞に終止符を打つとともに、ヘルスケアや教育などへの支出拡大を約束した。

労働党の「影の財務相」を務めるジョン・マクドネル議員は、自身とコービン党首の進退について、選挙結果が判明してから決断する考えを示した。

同氏はBBCテレビに対し「朝になって結果を見てから決める」と語った。

今回の選挙で、スコットランド住民は圧倒的多数がSNPに投票したとみられている。SNPは英国からのスコットランド独立を巡る住民投票の再実施を支持しているが、ゴーブ英ランカスター公領相は12日、住民投票がスコットランドや英国にとって正しいとは思わないと述べた。

*情報を更新しました。

ロイター
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