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英EU離脱、移行期間延長でも「安全策」必要=アイルランド首相

2018年10月19日(金)19時08分

 10月19日、アイルランドのバラッカー首相は、英国の欧州連合(EU)離脱について、離脱後の移行期間が延長された場合でも、北アイルランドとの国境の厳格な管理を避ける「バックストップ」(安全策)の必要性が低下することはないとの認識を示した。EU首脳会議で記者団に述べた。ブリュッセルで撮影(2018年 ロイター/Francois Lenoir)

[ブリュッセル 19日 ロイター] - アイルランドのバラッカー首相は19日、英国の欧州連合(EU)離脱について、離脱後の移行期間が延長された場合でも、北アイルランドとの国境の厳格な管理を避ける「バックストップ」(安全策)の必要性が低下することはないとの認識を示した。EU首脳会議で記者団に述べた。

メイ英首相が北アイルランドの地域政党、民主統一党(DUP)の反対を押し切って、EUが提案するバックストップを受け入れる必要があるかどうかは、メイ首相が判断することだとの認識も示した。

EUが提案するバックストップを受け入れた場合、北アイルランドと英国本土の間に通商障壁が築かれる可能性がある。

バラッカー首相は、バックストップがない限り、欧州議会はいかなる離脱協定も批准しない可能性があるとしたほか、英国の少数与党がブレグジット問題で内部分裂しており、メイ首相は厳しい政局に直面しているとの認識を示した。

バラッカー首相は英国の移行期間延長について、受け入れる姿勢を示したうえで、「ただ法的拘束力を持ったアイルランドのバックストップに代わるものではない」と述べた。

ロイター
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