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拘束中の米牧師、処遇は裁判所が決定=トルコ大統領
9月26日、トルコのエルドアン大統領は、テロ組織を支援したとして当局が拘束している米国人牧師アンドリュー・ブランソン氏について、今後の処遇を決めるのは政治家ではなくトルコの裁判所だとの見解を明らかにした。写真は国連総会で演説する同大統領。25日にニューヨークで(2018年 ロイター/Carlo Allegri)
[ニューヨーク 26日 ロイター] - トルコのエルドアン大統領は、テロ組織を支援したとして当局が拘束している米国人牧師アンドリュー・ブランソン氏について、今後の処遇を決めるのは政治家ではなくトルコの裁判所だとの見解を明らかにした。
ポンペオ米国務長官は24日、ブランソン氏が今月中に釈放されることに期待を示した。ブランソン氏は21カ月間収監された後、7月から自宅軟禁に移されている。
エルドアン大統領はロイターのインタビューで「これは司法の問題だ。ブランソン牧師はテロ容疑で拘束されている。10月12日に新たに審理が行われる予定で、どんな判断が下さるかはわからない。政治家は裁判所の決定に関与しない」と述べた。
さらに「わたしには大統領として釈放を命じる権限はない。わが国の司法は独立している。裁判所の判断を見守ることにしよう」と述べた。
25日にニューヨークで国連総会に出席したエルドアン大統領は、米国がイランへの制裁を再開しても、イラン産天然ガスの輸入を継続する意向を示した。
さらに、シリアにおける和平実現への努力は、アサド政権が存在する限り継続することは不可能だと主張。同国でイドリブ県の非武装地帯からの「過激派集団」の撤退はすでに始まっていると述べた。
トルコ中銀が13日に利上げを決めたことに関しては、中銀の独立性を明確に示すものだと話し、大統領としては利上げに反対だとの立場を示した。[nL3N1VZ4MB]
*内容を追加しました。