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来年5月の欧州議会選挙、極右会派が議席数増加へ
9月13日、ロイターが欧州連合(EU)加盟28カ国における最新の国民投票結果や信頼できる世論調査を分析したところによると、2019年5月の欧州議会における極右会派の議席数が増加する見通しだ。写真はワルシャワで昨年11月撮影(2018年 ロイター/Kacper Pempel)
[ブリュッセル/ストラスブール 12日 ロイター] - ロイターが欧州連合(EU)加盟28カ国における最新の国民投票結果や信頼できる世論調査を分析したところによると、2019年5月の欧州議会における極右会派の議席数が増加する見通しだ。
分析によれば、反EUを掲げる英独立党(UKIP)やイタリアの反体制派「五つ星運動」などから成る極右政党の会派「自由と直接民主主義の欧州(EFDD)」は、体制が変わらなければ、45議席から58議席に増加する見通し。
またマリーヌ・ルペン氏が率いるフランスの極右政党「国民戦線」やウィルダース氏が党首を務めるオランダの極右野党「自由党」などが構成している「ヨーロッパ国民戦線(ENF)」は、イタリアにおける極右「同盟」の人気上昇などにより、議席数を35議席から62議席に伸ばすことが想定される。
両極右会派の議席数合計は78議席から119議席に増加。欧州議会の議員定数が751議席から705議席に削減されるため、両極右会派の議席割合は10.4%から16.9%となる。
一方、メルケル独首相率いる「キリスト教民主・社会同盟(CDU・CSU)」が属する「欧州人民党(EPP)」が最大会派を維持する見通し。欧州議会の議員定数削減の中で、EPPの議席数は219議席から186議席に減少するが、中道左派の「欧州社会・進歩連盟(S&D)」に対するリードを保つ見込み。