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中豪関係の改善、豪州が色眼鏡を外す必要=中国外務相

2018年05月22日(火)15時00分

 5月22日、中国の王毅国務委員兼外相(写真)はオーストラリアのビショップ外相と会談し、冷え込んだ両国の関係を正常化するにはオーストラリア側が「色眼鏡」を外す必要があると指摘した。写真はリスボンで18日撮影(2018年 ロイター/Rafael Marchante)

[北京/シドニー 22日 ロイター] - 中国の王毅国務委員兼外相はオーストラリアのビショップ外相と会談し、冷え込んだ両国の関係を正常化するにはオーストラリア側が「色眼鏡」を外す必要があると指摘した。

ターンブル政権は昨年末、外国人による政治献金を禁じるなど外国人の政治介入を制限する法案を提出し、中国政府がこれを「中国を敵視する政策」とみなしたことで、両国の関係が悪化した。

両外相は21日に20カ国・地域(G20)外相会議が開催されたブエノスアイレスで会談した。

中国外務省が公表した声明によると、王氏は一部の困難な問題が両国の協力に影響を及ぼしたと指摘し「もしオーストラリア側が関係を正常化し健全な発展を実現したいなら、古い考えを捨て色眼鏡を外す必要がある」と強調した。

ビショップ氏は22日、豪ABCテレビのインタビューで「(王氏と)非常に暖かく率直で建設的な意見交換ができた」と発言した。

豪関係筋は外相会談について、安全保障や貿易問題が中心だったと説明し、中国の税関で通関手続きが遅れているとされるオーストラリア産ワインについては特に話し合われなかったと明らかにした。

ロイター
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