ニュース速報

ワールド

自民党総裁選への対応、決まっていない=岸田政調会長

2018年04月18日(水)16時37分

 4月18日、自民党の岸田文雄政調会長は記者会見で、今年9月に予定されている自民党総裁選への出馬有無について「私の対応は決まっていないということは、従来と変わりない」と述べるにとどめた。写真は昨年7月に首相官邸に到着した同政調会長(2018年 ロイター/Toru Hanai)

[東京 18日 ロイター] - 自民党の岸田文雄政調会長は18日の記者会見で、今年9月に予定されている自民党総裁選への出馬有無について「私の対応は決まっていないということは、従来と変わりない」と述べるにとどめた。セクハラ報道問題に関し、財務省は福田淳一次官を中心に説明責任を果たすべきとの見解を示した。

岸田氏が会長を務める自民党内の派閥の1つである宏池会は、同日夕に都内のホテルでパーティーを開き政策を公表する予定。

岸田氏は今回公表する政策集について、派閥の60周年記念事業本部が「1年間議論した成果をまとめたもの」「宏池会の政治姿勢、政策の基本的方向性を多くの方に知ってもらい、応援してもらうのにつながれば」と語った。

政策のキーワードは「バランス」で、少子高齢化が本格化する「2020年以降の時代において、どのような考えを大事にするか明らかにした」と説明。

政策決定プロセスも「トップダウンの単線的な行き方でなく、ボトムアップの多様性を重視したありかた」であると指摘した。

また、経済財政や社会保障の分野では「持続可能性を重視すべき」との考えを明らかにしているという。

<財務省は福田次官中心に説明責任>

財務省に対しては、セクハラ報道や文書改ざんなどを念頭に「様々な事案が指摘され、国会議論に影響が出ており、このことを深刻に受け止めている。財務省でしっかり反省してもらい、国会審議が順調に進められる努力が必要」と述べた。

セクハラ報道については、被害女性記者の名乗り出を要請する調査方法に批判が出ており「人権やプライバシーに配慮して調査が必要。(批判について)こういう声を受けて、適切な説明責任や、財務省の努力が必要」と注文をつけた。

説明責任については「次官の言動についての指摘なので、(次官)本人を中心にしっかり説明責任を果たすべき」とした。

(竹本能文 編集:田巻一彦)

ロイター
Copyright (C) 2018 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ビジネス

米PCE価格指数、3月前月比+0.3%・前年比+2

ワールド

ベトナム国会議長、「違反行為」で辞任 国家主席解任

ビジネス

ANAHD、今期18%の営業減益予想 売上高は過去

ワールド

中国主席「中米はパートナーであるべき」、米国務長官
MAGAZINE
特集:世界が愛した日本アニメ30
特集:世界が愛した日本アニメ30
2024年4月30日/2024年5月 7日号(4/23発売)

『AKIRA』からジブリ、『鬼滅の刃』まで、日本アニメは今や世界でより消費されている

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1

    「おやつの代わりにナッツ」でむしろ太る...医学博士が教えるスナック菓子を控えるよりも美容と健康に大事なこと

  • 2

    「すごい胸でごめんなさい」容姿と演技を酷評された米女優、「過激衣装」写真での切り返しに称賛集まる

  • 3

    中国の最新鋭ステルス爆撃機H20は「恐れるに足らず」──米国防総省

  • 4

    今だからこそ観るべき? インバウンドで増えるK-POP…

  • 5

    タトゥーだけではなかった...バイキングが行っていた…

  • 6

    未婚中高年男性の死亡率は、既婚男性の2.8倍も高い

  • 7

    「鳥山明ワールド」は永遠に...世界を魅了した漫画家…

  • 8

    「誹謗中傷のビジネス化」に歯止めをかけた、北村紗…

  • 9

    「たった1日で1年分」の異常豪雨...「砂漠の地」ドバ…

  • 10

    心を穏やかに保つ禅の教え 「世界が尊敬する日本人100…

  • 1

    「おやつの代わりにナッツ」でむしろ太る...医学博士が教えるスナック菓子を控えるよりも美容と健康に大事なこと

  • 2

    世界3位の経済大国にはなれない?インドが「過大評価」されていると言える理由

  • 3

    タトゥーだけではなかった...バイキングが行っていた「身体改造」の実態...出土した「遺骨」で初の発見

  • 4

    「世界中の全機が要注意」...ボーイング内部告発者の…

  • 5

    最強生物クマムシが、大量の放射線を浴びても死なな…

  • 6

    医学博士で管理栄養士『100年栄養』の著者が警鐘を鳴…

  • 7

    ハーバード大学で150年以上教えられる作文術「オレオ…

  • 8

    「たった1日で1年分」の異常豪雨...「砂漠の地」ドバ…

  • 9

    NewJeans日本デビュー目前に赤信号 所属事務所に親…

  • 10

    「誹謗中傷のビジネス化」に歯止めをかけた、北村紗…

  • 1

    人から褒められた時、どう返事してますか? ブッダが説いた「どんどん伸びる人の返し文句」

  • 2

    韓国で「イエス・ジャパン」ブームが起きている

  • 3

    ロシアの迫撃砲RBU6000「スメルチ2」、爆発・炎上の瞬間映像をウクライナ軍が公開...ドネツク州で激戦続く

  • 4

    バルチック艦隊、自国の船をミサイル「誤爆」で撃沈…

  • 5

    最強生物クマムシが、大量の放射線を浴びても死なな…

  • 6

    「おやつの代わりにナッツ」でむしろ太る...医学博士…

  • 7

    88歳の現役医師が健康のために「絶対にしない3つのこ…

  • 8

    ロシアが前線に投入した地上戦闘ロボットをウクライ…

  • 9

    「燃料気化爆弾」搭載ドローンがロシア軍拠点に突入…

  • 10

    世界3位の経済大国にはなれない?インドが「過大評価…

日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中