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EU市民の権利巡る英提案、不透明感もたらす=欧州議会の交渉担当

7月10日、英国のEU離脱を巡る欧州議会の交渉担当者を務めるヒー・フェルホフスタット氏(写真)は、英国に住むEU市民の権利保障に関する英国側の提案は多くのEU市民に「曖昧さと不透明感の暗雲」をもたらすとの見解を示した。4月撮影(2017年 ロイター/Vincent Kessler)
[ロンドン 10日 ロイター] - 英国の欧州連合(EU)離脱(ブレグジット)を巡る欧州議会の交渉担当者を務めるヒー・フェルホフスタット氏は、英国に住むEU市民の権利保障に関する英国側の提案は多くのEU市民に「曖昧さと不透明感の暗雲」をもたらすとの見解を示した。
同氏は英紙ガーディアンへの寄稿で、EUの提案と英国の提案の違いは著しいと指摘した。
また、EU離脱を決めた英国民投票の結果は受け入れるとしながら、欧州議会としてはブレグジットが欧州経済や欧州市民に有益になるとは納得していないと述べた。
EU市民の権利保障に関する英国の提案については、実施すれば多数のEU市民の生活に「曖昧さと不透明感の暗雲」をもたらすと指摘。英国に住むEU市民に「第3国の市民」のステータスを付与し、英国市民がEU全域で享受しているよりも少ない権利を認めることを提案した期待はずれの案だと批判した。