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ブラジル産食肉、検査官贈賄疑惑で中国やEUが輸入停止

2017年03月21日(火)13時04分

 3月20日、ブラジルの食肉加工業者が検査官に賄賂を贈り、傷んだ肉を出荷していた問題は、中国と欧州連合(EU)、韓国、チリがブラジル産食肉の輸入停止に踏み切り、影響が拡大している。写真は獣医師によって分析される肉。リオデジャネイロで撮影(2017年 ロイター/Ricardo Moraes)

[サンパウロ/北京 20日 ロイター] - ブラジルの食肉加工業者が検査官に賄賂を贈り、傷んだ肉を出荷していた問題は20日、中国と欧州連合(EU)、韓国、チリがブラジル産食肉の輸入停止に踏み切り、影響が拡大している。ブラジルは世界最大の牛肉と鶏肉の輸出国。

ブラジル警察は17日、検査官に賄賂を贈ってサルモネラ菌に汚染された加工肉などを輸出したとして、大手のBRFとJBSを含む食肉加工業者十数社を摘発した。

食肉加工業者は不正を否定しており、当局によるとこれまでにこの問題に絡んで死者が出たり体調を崩した例は見つかっていない。

中国は20日、予防措置としてブラジル産の全食肉製品の輸入を停止した。ブラジルの昨年の食肉製品輸出は139億ドルで、その3分の1近くが中国向け。

またブラジル牛肉生産業者協会(ABPA)によると、EUはブラジルの食肉加工施設4カ所からの輸入を停止した。

韓国の農林畜産食品省はブラジル産鶏肉の輸入検査を強化し、BRFの製造した鶏肉の販売を一時的に禁止すると発表した。韓国の昨年の鶏肉輸入は10万7400トン。その80%強がブラジル産で、BRFが全体の半分程度を占めた。

チリ農業省も20日、ブラジル産の全ての食肉製品の輸入を一時停止すると発表した。

ロイター
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