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英女王のEU離脱支持報道、バッキンガム宮殿不服申し立て

2016年03月09日(水)23時51分

 3月9日、エリザベス英女王が自国のEU離脱を支持と伝えた大衆紙報道をめぐり、バッキンガム宮殿は独立新聞基準組織に不服申し立て。同宮殿の風景。1月撮影(2016年 ロイター/Stefan Wermuth)

[ロンドン 9日 ロイター] - 英国のエリザベス女王が、自国の欧州連合(EU)離脱を支持していると伝えた大衆紙「サン」の報道をめぐり、バッキンガム宮殿は9日、「独立新聞基準組織」(IPSO)に対し、正式な不服申し立てを行ったと明らかにした。

サンは一面に、「女王、ブレグジット支持」との見出しを付け、消息筋の話を引用する形で伝えた。記事によると、女王は過去10年間に少なくとも2度、EU加盟の現状に対し、明確に反対したという。

宮殿は声明で「女王は過去63年間同様、引き続き政治的に中立だ」と指摘。「国民投票は英国民が決める問題」と述べた。

報道については、正確さに関する編集者の行動規範条項を指摘、IPSO会長に書面で苦情申し立てを行った。異例の対応とされる。

サンの広報担当者は、宮殿側の報道内容否定に対し、「非常に信頼できる関係筋の情報に基づく記事で、屈服しない」と話した。

ロイター
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