午前の日経平均は反発、430円高 不透明感あっても先高観が支援
東京証券取引所で2018年10月11日撮影。REUTERS/Issei Kato
Mayu Sakoda
[東京 24日 ロイター] - 前場の東京株式市場で日経平均は反発し、前営業日比430円85銭高の5万7256円55銭だった。朝方は米株安やトランプ関税を巡る不透明感が嫌気される場面がみられたが、急速に持ち直した。市場では、日本株の先高観を指摘する声が聞かれた。
日経平均は61円安で寄り付き、わずかに下げ幅を拡大した後、ほどなくして持ち直し、前場中盤に506円高の5万7332円09銭まで上昇した。その後は5万7200円を挟んでもみ合った。市場では、米最高裁がトランプ大統領が導入した相互関税などを違憲と判断したことを受けて、手掛けづらさを指摘する声が聞かれた。
主力株では、アドバンテストが4%近く上昇し、1銘柄で日経平均を264円程度押し上げたほか、フジクラ、イビデンが7%超高となった。半面、ソフトバンクグループは5%近く下落し、日経平均を170円程度押し下げた。
ソフトウエア関連株はSHIFT、富士通、野村総合研究所が7─8%超下落した。人工知能(AI)スタートアップのアンソロピックが、メインフレームで使われる旧来のプログラミング言語「COBOL」の近代化をAIで支援できると主張したことなどを受けて、サービスが代替されるとの見方が広がった。トレンドマイクロ、ベイカレントは14─15%超安と、コンサルティングやセキュリティ関連株にも売りが波及した。
中国商務省が日本企業20社を輸出管理リストに追加し、これらの企業に対する軍民両用品の輸出を禁止したと表明したことも、投資家心理の重しとなった。
一方、三井住友トラスト・アセットマネジメントの上野裕之チーフストラテジストは、市場に悪材料が多数ありながらも、日本株は底堅いと指摘する。「株安を想定していた投資家が、乗り遅れる形で買い戻した可能性がある。目先はネガティブな材料が少なくないものの、政権への期待が中長期的な株価の下支えになっている」という。
日本経済新聞電子版は朝方、1月の円下落時に当局が行った「レートチェック」について、複数の米政府高官が日本側の要請ではなくベセント米財務長官が主導したと明らかにしたと報じた。株式市場への影響は限定的だった。
TOPIXは0.1%高の3812.33ポイントで午前の取引を終了した。東証プライム市場の売買代金は4兆2533億7400万円だった。東証33業種では、値上がりは非鉄金属、ガラス・土石製品、精密機器、繊維製品など25業種、値下がりは銀行、情報・通信など8業種だった。
東証プライム市場の騰落数は、値上がりが1071銘柄(67%)、値下がりは503銘柄(31%)、変わらずは22銘柄(1%)だった。





