ECB、インフレ下振れリスク懸念 ユーロ高を警戒
ドイツ・フランクフルトのECB本部、2024年6月撮影 REUTERS/Wolfgang Rattay
[フランクフルト 6日 ロイター] - 欧州中央銀行(ECB)の理事らは6日、ECBの政策は現在のインフレ見通しに照らすと適切だが、インフレ圧力が過度に弱まるリスクがあり、そのリスクが現実のものになることを想定した準備が必要だと指摘した。
ECBは5日、5会合連続で政策金利を据え置いた。
エスクリバ・スペイン中銀総裁は6日、「インフレ期待は安定している。現時点で最善の策は金利を安定的に維持することだとあらゆる指標が示している」とスペインのラジオ局カデナ・セルに語った。
しかし他の理事からはインフレ下振れリスクを懸念する声が出た。
レーン・フィンランド中銀総裁はブログで「インフレ率が予想を下回る現実的なリスクがある」とし、「1月のデータでその兆候がわずかながら見られた」と述べた。賃金上昇の鈍化、安価な中国製品の輸入増加、対ドルでのユーロ高を物価下押し圧力に挙げた。
ビルロワドガロー仏中銀総裁も、インフレ下振れリスクを指摘。
「われわれは為替レートの目標を設定していない」とした上で「ユーロの一段の大幅な上昇はインフレ率の低下を意味する」とBFM Businessラジオで語った。
「われわれは為替レートの動向を非常に注意深く見守っている。これはおそらく重要なシグナルだと思う」と述べた。ラガルド総裁も為替レートの動向を「注視」していると5日に述べている。
カザークス・ラトビア中央銀行総裁は、為替レートが潜在的なリスク要因とし、「ユーロが大幅かつ急速に上昇すると、競争力や経済活動が弱まり、インフレ見通しが低下するため、政策対応が必要になる可能性がある」と述べた。
それでも金融政策は依然として良好な状況にあるとの認識を示し、ユーロ圏の成長の可能性を高めるためには他の分野での対応が必要と指摘した。
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