NY市場サマリー(5日)米国株大幅下落、ドル上昇、利回り低下、金・原油反落
<為替> ニューヨーク外為市場では、米株式市場でボラティリティーが高まる中、ドルが主要通貨に対して上昇し、ドル指数は約2週間ぶりの高水準を付けた。イングランド銀行(英中央銀行)の金利据え置きの決定が僅差だったことで英ポンドが下落したこともドルの支援要因になった。
市場でリスク回避の姿勢が強まる中、安全資産とみなされるドルは週初から底堅く推移。米企業の決算発表が相次ぐ中、企業業績を見極めようとする動きもドル買いにつながっている。ただ、この日発表の労働市場関連の経済指標が軟調だったことで、ドルの動きは狭いレンジ内にとどまった。労働省発表の2025年12月の雇用動態調査(JOLTS)の求人件数は2020年9月以来約5年ぶりの低水準だったほか、1月31日までの1週間の新規失業保険申請件数は前週から増加した。
バノックバーン・グローバル・フォレックス(ニューヨーク)のチーフ市場ストラテジスト、マーク・チャンドラー氏は「米国ではインフレ率がなお高止まりしており、経済は堅調に推移している。こうした状況を踏まえると連邦準備理事会(FRB)は利下げを急ぐ必要はなく、(トランプ米大統領が次期FRB議長に指名した)ケビン・ウォーシュ元FRB理事の議長就任に向け地合は整いつつあるようにみえる」と指摘。ただ、ウォーシュ氏のFRB議長指名の承認手続きは一筋縄ではいかない可能性があるとも述べた。
主要通貨に対するドル指数は前日に続き上昇し、終盤の取引で0.18%高の97.85。一時は1月23日以来の高値を付けた。
英ポンド/ドルは 0.75%安の 1.3550ドル。 英中銀はこの日に開いた金融政策委員会で政策金利を3.75%に据え置いたが、5対4と予想外の僅差での決定だった。今後数カ月で予想されるインフレ率の低下が一時的ではないと確認された場合は将来的に利下げを行うとの見通しを示した。
NY外為市場:[USD/J]
<債券> 米金融・債券市場では、国債利回りが低下した。中でも、2年債利回りは4週間ぶりの低水準となった。来週発表される1月雇用統計を前に、この日発表された2つの経済指標が雇用市場の軟化を示唆したためだ。
アプタス・キャピタル・アドバイザーズの債券・ポートフォリオ担当責任者、ジョン・ルーク・タイナー氏は「労働市場の状況があまり良くないことを示す兆候がいくつかある」と述べた。
トレーダーらは現在、今年2回の25bpの利下げを予想しており、最初の利下げは6月に行われる可能性が高いとみている。
2年国債利回りは7.8bp低下し、3.481%となった。指標となる10年国債利回りは7.2bp低下し4.206%となった。両年限とも、1日の低下幅としては昨年10月以来最大だった。
2年債と10年債の利回り格差は72.7bpまでスティープ化。一時73.7bpと、4月以来の高水準に達した。
米金融・債券市場:[US/BJ]
<株式> 米国株式市場は大幅安で取引を終えた。アルファベットが前日に示した設備投資計画を受けてマイクロソフトやアマゾン・ドット・コムなど大型ハイテク株が売られ、ナスダック総合は昨年11月以来の安値に沈んだ。
アルファベットは0.5%安。同社は4日、今年の設備投資が1750億─1850億ドルに倍増する計画だと明らかにし、AI(人工知能)分野での競争に先行するため投資を一段と強化する姿勢を示した。同社と他のハイテク大手を合わせた今年のAI投資は5000億ドルを超える見通しだ。
マイクロソフトは5%、パランティアは6.8%、オラクルは7%、それぞれ下落。
引け後に決算を発表したアマゾンは4.4%安で通常取引を終了し、時間外取引でさらに10%下落。2026年に全体で約2000億ドルの設備投資を予定していると述べ、巨額のAI向け投資を当面継続する方針であることを示した。
AI投資拡大の恩恵を受ける立場にある半導体大手エヌビディアは約1%下落した。
米国株式市場:[.NJP]
<金先物> ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金先物相場は、イラン情勢の緊迫化懸念が和らぎ、3日ぶりに反落した。中心限月4月物の清算値(終値に相当)は、前日比61.30ドル(1.24%)安の1オンス=4889.50ドル。
イランのアラグチ外相は4日、X(旧ツイッター)で、核開発問題を巡る米国との協議を6日に中東オマーンの首都マスカットで行う予定だと発表した。これを受け、イラン情 勢の緊迫化懸念が一部後退し、安全資産を物色する動きが一服した。
一方、米労働省が5日発表した新規の失業保険申請(季節調整済み)は、31日までの1週間で前週比2万2000件増の23万1000件と、ロイターの事前予想を上回 った。さらに、同省が同日発表した2025年12月の雇用動態調査(JOLTS)によると、非農業部門の求人数は、前月比38万6000件減の654万2000件と、市場予想(720万件=ロイター調査)を大幅に下回った。これを受け、米景気の先行きに懸念が広がり、米長期金利が低下。金利を生まない資産である金の投資妙味を意識した買いが入りやすく、相場は下げ幅を縮小する場面もあったものの、マイナス圏で引けた。
NY貴金属:[GOL/XJ]
<米原油先物> ニューヨーク商業取引所(NYMEX)の原油先物相場は、米国とイランの核協議を翌日に控えて神経質な商いとなる中、利益確定の売りが台頭して3営業日ぶりに反落した。米国産標準油種WTIの中心限月3月物の清算値(終値に相当) は、前日比1.85ドル(2.84%)安の1バレル=63.29ドル。4月物は1.7 4ドル安の63.01ドルだった。
イランのアラグチ外相は4日、核開発問題を巡る米国との協議を6日に中東オマーンで行う予定と発表した。両国間の本格対話は、米国がイラン核施設を空爆した昨年6月以来初めて。政府高官らが直接交渉の場に着く見通しとなったことを受け、足元の供給不安が後退、この日は利益確定の売りが膨らんだ。トランプ米政権が軍事的圧力を強める中、市場ではイランがホルムズ海峡を封鎖し、中東一帯の原油輸送が混乱する可能性があるとの警戒ムードが広がっていた。
また、5日朝は複数の指標で米雇用情勢の悪化が示唆されたにもかかわらず、外国為替市場ではドルがユーロなど主要通貨に対して上昇。ドル建て商品の割高感が増大し、相場は午前に一時62.65ドル付近まで下押しされた。リスク投資意欲の冷え込みを背景とした株式、暗号資産などへの手じまい売りが波及した側面もあったもよう。
NYMEXエネルギー:[CR/USJ]
ドル/円 NY午後4時 157.04/157.
05
始値 157.14
高値 157.28
安値 156.54
ユーロ/ドル NY午後4時 1.1780/1.17
81
始値 1.1793
高値 1.1821
安値 1.1776
米東部時間
30年債(指標銘柄) 16時39分 96*18.5 4.8428
0 %
前営業日終値 95*15.5 4.9150
0 %
10年債(指標銘柄) 16時39分 98*16.5 4.1860
0 %
前営業日終値 97*25.5 4.2780
0 %
5年債(指標銘柄) 16時39分 100*03. 3.7256
50 %
前営業日終値 99*20.0 3.8330
0 %
2年債(指標銘柄) 16時40分 100*02. 3.4587
50 %
前営業日終値 99*28.3 3.5590
8 %
終値 前日比 %
ダウ工業株30種 48908.72 -592.58 -1.20
前営業日終値 49501.30
ナスダック総合 22540.59 -363.99 -1.59
前営業日終値 22904.58
S&P総合500種 6798.40 -84.32 -1.23
前営業日終値 6882.72
COMEX金 4月限 4889.5 ‐61.3
前営業日終値 4950.8
COMEX銀 3月限 7671.4 ‐768.2
前営業日終値 8439.6
北海ブレント 4月限 67.55 ‐1.91
前営業日終値 69.46
米WTI先物 3月限 63.29 ‐1.85
前営業日終値 65.14
CRB商品指数 309.3567 ‐3.5732
前営業日終値 312.9299
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