ニュース速報
ビジネス

NY市場サマリー(15日)米国株3日ぶり反発、ドル一時6週ぶり高値、利回り総じて上昇

2026年01月16日(金)06時46分

<‍為替> 終盤のニューヨーク外為市場では、ドルが6週間ぶりの高値を更新した‌。この日発表された米新規失業保険週間申請件数の内容を受け、連邦準備理事会(FRB)が今後数カ月にわたり金利を据え置くとの見方が強まった。

米労働省が発表した新規失業保険申請件数は前週比9000件減の19万8000件と予想外に減少した。ただ、年末年始の季節変動に対するデータ調整の難しさを反映している可能性があるとの見方もある。

DRWト‌レーディングのストラテジスト、ルー・ブライエン氏は同申請​件数が「レンジの下限にある」とし、市場参加者は「ポジションを若干調整しており、それがドルの押し上げ要因となっている可能性がある」と述べた。

雇用関連データの改善や、FRB当局者のインフレ高止まりを巡る懸念から、フェデラルファンド(FF)金利先物市場はFRBによる次回利下げは6月の連邦公開市場委員会(FOMC)になるとみている。

シカゴ地区連銀のグールズビー総裁はこの日、雇用情勢の安定を示す十分な証拠が得られる中、FRBはインフレ抑制に注力する必要があるとの考えを示した。

NY外為市場:[USD/J]

<債券> 米金融・債券市場では、国債利回りがおおむね上昇した。一連の経済指標が予想を‌上回り、米連邦準備理事会(FRB)による目先の利下げ観測がやや後退したためだ。

米労働省が発表した1月10日までの1週間の新規失業保険申請件数(季節調整済み)は前週比9000件減の19万8000件となった。

2025年11月の輸入物価指数は同年9月との比較で0.4%上昇した。

ボンドブロックス・インベストメント・マネジメントのシニア投資ストラテジスト、ジョアン・ビアンコ氏は「1月の米連邦公開市場委員会(FOMC)で利下げが行われる可能性は事実上ゼロだ。利下げの可能性が50%程度ある最初の会合は6月までなく、その確率さえもここ数週間で低下している。FRBが年内に利下げを行わないシナリオも考えられる」と述べた。

指標となる10年国債利回りは1.6ベーシスポイント(bp)上昇し、4.156%となった。

米金融・債券市場:[US/BJ]

<株式> 米国株式市場は3営業日ぶりに反発。金融大手モルガン・スタンレーとゴールドマン・サックスが決算を好感して買われたほか、半導体受託製造世界最大手、台湾積体電路製造(TSMC)の好決算を受けて半導体株も上昇した。

モルガン・スタンレーとゴールドマンは合併・買収(M&A)などの案件増が寄与し、四半期決算が増益となった。

今週は他の金融大手が発表した決算がまちまちとなっていたほか、クレジットカード金利の上​限を1年間、10%に制限するトランプ大統領の提案を巡る懸念もあり、金融セクターは圧迫されていた。

ロングボウ・アセット・マネジメントの⁠ジェイク・ダラーハイド最高経営責任者(CEO)は、投資家は依然としてハイテク株に比べて割安な株を買っているとし、「この市場ではこれまでグロース(成長)株かテクノロジー株、そ‍うでなければ全滅という状況が続いてきた」と指摘。だが、きょうは「「銀行株や従来の産業株」も好調だと語った。

この日はハイテク株も上昇した。TSMCが15日発表した第4・四半期決算は、純利益が35%増加し、過去最高を記録。人工知能(AI)向け半導体の需要が急増した。今年も力強い成長が続くとの見通しを示すとともに、米国での生産能力拡大を示唆した。同社の米市場上場株も上昇した。

米国株式市場:[.NJP]

<金先物> ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金塊先物相場は、対ユーロでのドル堅調やイラン情勢を巡る警戒感の一部後退などを背景とした売りが重しとなり、反落した。中心限月2月物の清算値(終値に相当)は前日比12.00ドル(0.26%)安の1オンス=4623.‍70ドル。

米労働省が朝方発表した週間新規失業保険申請件数は、10日までの1週間で前週比9 000件減の19万8000件と、2週間ぶりに改善した。労働市場の底堅さが示‍唆されたため、‌外国為替市場ではドルが対ユーロで堅調を回復。ドル建てで取引される金の割高感から売りが先行した。前日に中心限月の清算値ベースで最高値‍を更新した後を受けた利 益確定の売りも誘われ、相場は朝方、一時4580ドル近辺まで値を消した。

トランプ米大統領は14日、ホワイトハウスの記者団に対し、反体制デモが続くイランで、治安当局による参加者らの「殺害が止まった」と述べた。この上で、拘束された一部のデモ参加者の処刑についても停止されたとの見方を示した。これを受け、トランプ氏がイランへの軍事介入を示唆していた態度を軟化させたと受け止められ、安全資産としての金の需要も細った。    

NY貴金属:[GOL/XJ]

<米原油先物> ニューヨーク商業取引所(NYMEX)の原油先物相場は、米軍による産油国イラン攻撃への警戒感が和らぎ、6営業日ぶりに反落した。米国産標準油種WTIの中心限月2月物の清算値(終値に相当)⁠は、前日比2.83ドル(4. 56%)安の1バレル=59.19ドル。3月物は2.80ドル安の59.08ドルだっ た。

トランプ米大統領は14日夕、反体制デモが激化したイラン情勢について、「現時点で入手した情報では、治安当局によるデモ隊の殺害、処刑は停止されている」と説明。この発言をきっかけに、米国による軍事介入を警戒した買いに歯⁠止めがかかり、相場は62ド ル近辺から一気に3ドル近く急落した。前日には、イランからの報復攻撃に‍備え、米国防総省が中東にある米軍基地から一部部隊を撤収させ始めたとも伝えられていた。また、制裁下にあったベネズエラからの原油輸出再開の報や、米原油・ガソリン在庫の拡大を示す最新のエネルギー情報局(EIA)週報も投資家心理を圧迫。

一方、石油輸出国機構(OPEC)は14日公表の月報で、2026年の需給バランスはほぼ均衡し、27年の世界石油需要はほぼ前年並みとの予測を示したものの、供給過​剰観測は根強く、相場は終日マイナス圏を推移した。

NYMEXエネルギー:[CR/USJ]

ドル/円 NY午後4時 158.64/158.

65

始値 158.56

高値 158.87

安値 158.42

ユーロ/ドル NY午後4時 1.1604/1.16

05

始値 1.1630

高値 1.1634

安値 1.1594

米東部時間

30年債(指標銘柄) 16時41分 97*07.5 4.8000

0 %

前営業日終値 97*10.0 4.7950

0 %

10年債(指標銘柄) 16時39分 98*19.5 4.1733

0 %

前営業日終値 98*28.0 4.1400

0 %

5年債(指標銘柄) 16時42分 99*10.7 3.7729

5 %

前営業日終値 99*19.0 3.7150

0 %

2年債(指標銘柄) 16時42分 99*20.3 3.5683

8 %

前営業日終値 99*23.6 3.5140

3 %

終値 前日比 %

ダウ工業株30種 49442.44 +292.81 +0.60

前営業日終値 49149.63

ナスダック総合 23530.02 +58.27 +0.25

前営業日終値 23471.75

S&P総合500種 6944.47 +17.87 +0.26

前営業日終値 6926.60

COMEX金 2月限 4623.7 ‐12.0

前営業日終値 4635.7

COMEX銀 3月限 9234.7 +96.2

前営業日終値 9138.5

北海ブレント 3月限 63.76 ‐2.76

前営業日終値 66.52

米WTI先物 2月限 59.19 ‐2.83

前営業日終値 62.02

CRB商品指数 301.7470 ‐5.0759

前営業日終値 306.8229

ロイター
Copyright (C) 2026 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

あわせて読みたい
ニュース速報

ワールド

外国勢の米国債保有、11月は過去最高 中国は年初来

ビジネス

アマゾン、欧州内データ保管のクラウドサービス開始 

ワールド

トランプ氏、医療計画発表 保険料補助に代わり直接給

ワールド

メキシコ、USMCA更新交渉で今年前半の合意に期待
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:総力特集 ベネズエラ攻撃
特集:総力特集 ベネズエラ攻撃
2026年1月20日号(1/14発売)

深夜の精密攻撃でマドゥロ大統領拘束に成功したトランプ米大統領の本当の狙いは?

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    【クイズ】韓国を抜いて1位に...世界で最も「出生率が低い」のはどこ?
  • 2
    正気を失った?──トランプ、エプスタイン疑惑について野次られ「中指を立てる」!
  • 3
    世界初で日本独自、南鳥島沖で始まるレアアース泥試掘の重要性 日本発の希少資源採取技術は他にも
  • 4
    イランの体制転換は秒読み? イラン国民が「打倒ハ…
  • 5
    韓国『日本人無料』の光と影 ── 日韓首脳が「未来志向…
  • 6
    【クイズ】世界で最も「レアアースの埋蔵量」が多い…
  • 7
    年始早々軍事介入を行ったトランプ...強硬な外交で支…
  • 8
    かばんの中身を見れば一発でわかる!「認知症になり…
  • 9
    母親「やり直しが必要かも」...「予想外の姿」で生ま…
  • 10
    日中関係悪化は日本の経済、企業にどれほどの影響を…
  • 1
    【クイズ】世界で最も「レアアースの埋蔵量」が多い国はどこ?【2025年の話題クイズ5選】
  • 2
    中国製防空レーダーは米軍のベネズエラ攻撃に屈した──台湾高官が分析
  • 3
    【クイズ】韓国を抜いて1位に...世界で最も「出生率が低い」のはどこ?
  • 4
    中国が投稿したアメリカをラップで風刺するAI動画を…
  • 5
    【クイズ】世界で唯一「蚊のいない国」はどこ?【202…
  • 6
    Netflix『ストレンジャー・シングス』最終シーズンへ…
  • 7
    母親が発見した「指先の謎の痣」が、1歳児の命を救っ…
  • 8
    「高額すぎる...」ポケモンとレゴのコラボ商品に広が…
  • 9
    世界初で日本独自、南鳥島沖で始まるレアアース泥試…
  • 10
    正気を失った?──トランプ、エプスタイン疑惑につい…
  • 1
    【クイズ】世界で最も「レアアースの埋蔵量」が多い国はどこ?【2025年の話題クイズ5選】
  • 2
    90代でも元気な人が「必ず動かしている体の部位」とは何か...血管の名医がたどり着いた長生きの共通点
  • 3
    ウクライナ水中ドローンが、ロシア潜水艦を爆破...「史上初の攻撃成功」の裏に、戦略的な「事前攻撃」
  • 4
    アジアの豊かな国ランキング、日本は6位──IMF予測
  • 5
    中国製防空レーダーは米軍のベネズエラ攻撃に屈した─…
  • 6
    日本がゲームチェンジャーの高出力レーザー兵器を艦…
  • 7
    【クイズ】世界で唯一「蚊のいない国」はどこ?【202…
  • 8
    「腸が弱ると全身が乱れる」...消化器専門医がすすめ…
  • 9
    『SHOGUN 将軍』の成功は嬉しいが...岡田准一が目指…
  • 10
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」は…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中