ミランFRB理事、パウエル氏擁護の海外中銀を批判 他の高官は議長支持
米連邦準備制度理事会(FRB)のミラン理事。1月14日、アテネで撮影。REUTERS/Louisa Gouliamaki
Lefteris Papadimas Howard Schneider
[アテネ/ワシントン 14日 ロイター] - トランプ米政権の刑事捜査の対象となったパウエル連邦準備理事会(FRB)議長に対する支持が広がる中、FRBのミラン理事は14日、パウエル氏を擁護する外国中銀のコメントは不適切だと述べた。
欧州中央銀行(ECB)、イングランド銀行(英中央銀行)など各国の中銀は13日、パウエル議長を支持する共同声明を発表した。
ギリシャで開かれた経済フォーラムで、共同声明について見解を求められたミラン氏は、FRBに関する懸念を表明しているのは「クリック数稼ぎのために書いている人たち」だと一蹴。「中銀関係者が自国における金融政策以外の問題に関与するのは適切ではなく、他国ではなおさら不適切だ」と語った。
ミラン氏はトランプ大統領に昨年9月に任命され、今月任期が終わればホワイトハウスの経済顧問に戻る予定。任期中はFRBの政策決定にたびたび異議を唱え、トランプ氏が長年求めてきた大幅利下げへの支持を表明してきた。
パウエル氏のFRB議長としての任期は5月までで、トランプ氏は利下げの必要性に関して意見が一致する後任を数週間以内に選ぶ方針を示している。
パウエル氏は11日の声明で、FRB本部改修について昨年夏に行った議会証言を巡り、トランプ政権が刑事訴追すると警告し、大陪審への召喚状をFRBに送付したと説明。FRBに対する利下げ圧力を強めるための「口実」だと指摘した。
アトランタ地区連銀のボスティック総裁は14日、パウエル氏の声明について、「語るべきことは全て語った」とし、FRBの独立性を重視する多くの当局者と共に仕事ができたのは名誉だったと述べた。
シカゴ地区連銀のグールスビー総裁は14日、FRBの独立性はインフレ抑制に不可欠であり、FRBに対する攻撃はその任務を困難にする恐れがあると指摘。「パウエル氏は殿堂入りに値する議長だと考えている。もし、パウエル議長の独立性、あるいは完全性が疑われるような事態に陥れば、困ったことになる」と述べた。
ミネアポリス地区連銀のカシュカリ総裁は14日、トランプ政権がパウエル氏やFRBへの圧力を強めているのは金融政策に関するもので、パウエル氏はこの問題を「正確に」説明していると述べた。
パウエル氏の後任人事については、「誰であっても、議長は議会から与えられた二重の使命を達成するため適切な金融政策を進めなければならない」と言及。「議長が持つ票は1票であり、最善の主張が勝利する」とし、金融政策は議長の独断ではなく、連邦公開市場委員会(FOMC)全体の合議により決定されることを示唆した。
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