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英も「貯蓄から投資へ」、非課税預金型口座の上限額引き下げ

2025年11月27日(木)09時58分

写真は英ポンド紙幣。2020年1月撮影。REUTERS/Dado Ruvic

Kirstin Ridley

[ロンドン 26日 ロイター] - リーブス英財務相は26日発表した予算案に、非課税の個人貯蓄口座(ISA)のうち、預金型ISAに投資できる額を2027年から引き下げることを盛り込んだ。英国の株式投資に流れる資金を増やし、経済成長を後押しする狙いだ。

年間の上限を現在の2万ポンドから1万2000ポンド(1万5800ドル)に下げる。ただし65歳以上の個人については、これまで通り上限を設けない。

英国のISAには預金型の他に株式型などさまざまな形態があり、個人は現在、所得税とキャピタルゲイン税を支払わずに年間計2万ポンドまで投資できる。

中小企業の業界団体は先月議会に対し、預金型ISAに約3000億ポンドが眠っているが、往々にしてリターンは低いと訴えた。与党労働党は3月、市民が株式に投資してより良いリターンを得るとともに、英株式市場を活性化することを目的に、預金への税制優遇を減らすことを検討中だと表明していた。

ただ専門家は、英国の預金者はリスク回避志向が強いほか、よりリターンの高い海外市場への投資を選ぶ可能性があるため、制度変更によって英国株投資に向かう資金が大幅に増える可能性は小さいとみている。

ロイター
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