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米FDIC、銀行の資本要件を緩和する規則案を承認

2025年11月26日(水)11時34分

4月7日、米ニューヨークのウォール街で撮影(2025年 ロイター/Kylie Cooper)

Pete Schroeder

[ワシントン 25日 ロイター] - 米連邦預金保険公社(FDIC)は、銀行に対するレバレッジ規制を緩和し、資本要件の積み立てを減額することが可能になる最終規則案を承認した。他の金融規制当局も近く承認すると見込まれる。銀行は2026年4月1日までに準拠が義務付けられるが、26年早期に自主的に適用することも認められている。

金融規制当局は金融危機後の再発防止策として銀行の規制や政策を厳格化したが、トランプ政権は経済成長促進を理由として規制を緩和する方針を打ち出した。これに対し、金融機関のリスクを高めることを理由に、正当化できないとの反発が出ている。

最終規則案は、各銀行が国際金融システムで担う役割の大きさに基づいた資本の積み立てを義務付ける。

FDIC職員のメモによると、最終規則が導入されればグローバルなシステム上重要な銀行(G―SIBs)の資本要件は、2%弱に当たる130億ドル減ると推計されている。これらの銀行の預金機関子会社の資本要件平均は、27%に当たる2130億ドル減少する見込みだ。

当局者は、親会社である持ち株会社が他の資本要件で制約を受けるため、緩和された最終規則でも銀行が株主への配当を増やすことはできないと説明している。

ロイター
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