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VW、中国拠点製造車の輸出拡大を計画 欧州は除外=幹部

2025年11月26日(水)11時25分

2024年4月、北京で撮影(2025年 ロイター/ジョシュ・アルスラン)

[合肥(中国) 25日 ロイター] - ドイツ自動車大手フォルクスワーゲン(VW)は中国で開発・製造した自動車の輸出先を拡大する計画だ。中国事業のトーマス・ウルブリッヒ最高技術責任者(CTO)が25日、同社の生産・技術開発拠点がある安徽省合肥で記者団に明らかにした。中国技術によるノウハウの蓄積を活かして海外での中国メーカーとの競争に臨む構えだ。

ウルブリッヒ氏によると、約6週間前に中国製ガソリンエンジン搭載リムジンの中東向け輸出を開始した。現在、他の市場に適した中国製モデルの選択肢を評価している。

同社の中国工場は内燃エンジン車と電気自動車(EV)の両方を生産できる。輸出先候補には東南アジアや中央アジア諸国が含まれる。

同氏は「各市場に適した車種群を提供する必要があるため、ドイツ本社と共同の意思決定プロセスに沿って進めている」と説明した。

ただ、スマートカー向けの電子アーキテクチャーとソフトウエア技術の違いから、中国製車両の欧州への輸出は計画していない。

VWは「中国のための中国戦略」の一環として合肥拠点に数十億ユーロを投じている。意思決定と製品開発の迅速化により、攻勢を強める中国競合他社から市場シェアの奪回を目指している。

ロイター
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