アックマン氏、新ファンドとヘッジファンド運営会社を同時上場へ＝関係者

写真は米著名投資家ビル・アックマン氏。5月、米カリフォルニア州ビバリーヒルズで撮影。REUTERS/Mike Blake

Svea Herbst-Bayliss

[２５日 ロイター] - 米著名投資家ビル・アックマン氏は、新たな米国上場のクローズドエンド型ファンド向けに５０億ドルの資金調達を目指し、自身が率いるヘッジファンド運営会社パーシング・スクエア・キャピタル・マネジメントと同時に新規株式公開（ＩＰＯ）を行う計画だ。事情に詳しい２人の関係者が明らかにした。

関係者によると、双方のＩＰＯは来年早々にも実施される可能性がある。

新ファンド「パーシング・スクエアＵＳＡ」は、昨年７月にニューヨーク証券取引所への上場計画がいったん中止された経緯がある。

このファンドは、アックマン氏が手がける既存のヘッジファンドよりも低い手数料を設定し、年金基金や財団、個人投資家といった幅広い層にアピールする狙いがある。

関係者は、新ファンドの投資家はインセンティブとして無料でパーシング・スクエアの株式を受け取ることができると説明した。

パーシング・スクエアの運用資産は約２１０億ドル。大半の資金が投じられているロンドン上場のクローズドエンド型ファンドの「パーシング・スクエア・ホールディングス」は、年初来のリターンが１７．２％を記録している。昨年と２０２３年も２桁のリターンを稼いだ。