モデルナ、1.4億ドル投じてｍＲＮＡ薬を米国内一貫生産へ

モデルナのロゴ。2022 年 5 月撮影。Dado Ruvic/Illustration

[１９日 ロイター] - 米バイオ医薬品会社モデルナは１９日、メッセンジャーＲＮＡ（ｍＲＮＡ）医薬品の製造過程全体を米国内で完結させる方針を示した。同社の国内生産網強化に向けた重要な一歩となる。

東部マサチューセッツ州ノーウッドの既存施設に最終製造工程を追加するために１億４０００万ドル余りを投じる計画だ。これにより、同社が受託製造業者への依存度を減らす取り組みを進める中、商業用と臨床用の両方の薬剤供給を支える。

２０２７年上半期の竣工を目指す施設拡張により、バイオ医薬品製造で熟練した数百人の雇用が創出される見通しだ。

同社は従来、医薬品生産の最終段階である充填・包装工程を外部の提携先に依存してきた。新設備によって生産過程を一貫して国内で管理できるようになる。

モデルナは新型コロナウイルスのパンデミック（世界的大流行）時に開発したワクチンで世界的に認知された。同社のｍＲＮＡ技術は感染症、がん、希少疾患、自己免疫疾患の治療薬開発に活用されている。