エヌビディア、強気見通しでAIバブル懸念は当面後退か 株価5%高
エヌビディアのロゴ。8月25日に撮影。REUTERS/Dado Ruvic/Illustration
Arsheeya Bajwa
[19日 ロイター] - 米半導体大手エヌビディアは19日、第4・四半期(2025年11月─26年1月)の売上高が650億ドル(プラスマイナス2%)になるという見通しを示し、市場予想を上回った。人工知能(AI)バブルを巡る懸念が広がる中、クラウドプロバイダーからのAI半導体への需要が急増すると見込んだ。
市場ではAIインフラ拡張に向けた巨額投資により、バリュエーションがファンダメンタルズを上回る評価バブルが生じている可能性への懸念が高まっており、同社の決算が注目されていた。
LSEGのデータによると、アナリスト予想の売上高平均は616億6000万ドル。
また、エヌビディアは第4・四半期の調整後売上総利益率について、75%プラスマイナス50ベーシスポイント(bp)を見込んでいる。市場予想は74.5%。同社は27会計年度の売上総利益率も70%半ばに維持した。
決算を受け、エヌビディアの株価は引け後の取引で5%上昇。時価総額が2200億ドル増加した。決算発表前には同社の株価は今月8%近く下落していた。
ジェンスン・フアン最高経営責任者(CEO)は声明で、「(最先端AI半導体の)ブラックウェルの売り上げは桁外れで、クラウドGPUは完売している」と指摘。「AIのエコシステムは急速に拡大しており、より多くの基盤モデルメーカー、より多くのAI新興企業が、より多くの業界、より多くの国に広がっている。AIはあらゆる場所に進出し、あらゆることを一度に行っている」と語った。
フアン氏はアナリストとの電話会見で、「AIバブルについて多くの議論がある。われわれの視点からは全く異なる状況が見える」と指摘。来年にかけて先端半導体の予約額が5000億ドルに上るとの見通しを改めて示した。
第3・四半期の売上高は62%増加し、7四半期ぶりに伸びが加速した。売上高の大半を占めるデータセンター部門の売上高は512億ドルに増加。LSEGのデータによると、アナリスト予想は486億2000万ドルだった。
<バブル懸念払拭には不十分か>
しかし一部のアナリストは、今回の決算はAIバブル懸念を完全に払拭するには十分ではない可能性があると指摘する。
スタイフェルのアナリスト、ルーベン・ロイ氏は「AIインフラ支出の伸びが持続可能ではないという懸念は今後も衰えることはないだろう」と語った。
エヌビディアのビジネスは第3・四半期に集中化がさらに進み、4社の顧客が売上高の61%を占めた。この割合は第2・四半期は56%だった。
またAI企業への投資を拡大しており、最重要顧客などへの投資は数十億ドルに上るなど、AI経済の資金循環にも懸念が高まっている。
自社製半導体をクラウド顧客からレンタルバックする戦略への投資も急増させており、契約総額は260億ドルと、前四半期の126億ドルの2倍以上に達した。
サミット・インサイツのアナリスト、キンガイ・チャン氏は、「業績と見通しはコンセンサス予想を上回ったが、投資家は、顧客の設備投資増加の持続可能性やAI分野における循環型資金調達について、引き続き懸念するだろう」と述べた。
<成長の阻害要因>
一方、米国の輸出規制により中国への取引が大きく制限されているため、エヌビディアは新たな成長の道として中東を開拓している。
米商務省は19日、ブラックウェルをサウジアラビアとアラブ首長国連邦(UAE)の企業2社に対して最大3万5000個輸出することを承認したと発表した。
エヌビディアがコントロールできない要因が成長を妨げる可能性もある。
eマーケターのアナリスト、ジェイコブ・ボーン氏は「GPUの需要は引き続き非常に高いが、大手顧客がこの能力を実際に十分な速度で利用できるかどうかが投資家の焦点となっている。問題は電力、土地、グリッドアクセスにおける物理的なボトルネックが2026年以降、この需要を早期に収益拡大につなげる妨げになるかだ」と語った。
フアンCEOはアナリストとの電話会見で、成長に対する最大の制約は何かとの質問に、業界の規模、新しさ、複雑さに触れながらも明言しなかったが、AIを巡る変革にはサプライチェーン(供給網)、インフラ、資金調達にわたる慎重な計画が必要だと述べた。
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