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塗料のアクゾ・ノーベル、同業アクサルタと合併へ

2025年11月19日(水)12時09分

2024年6月14日、英国マンチェスターのDIY小売店の棚に並ぶ、アクゾノーベルブランドのデュラックス塗料の缶。 REUTERS/Phil Noble

Dimitri Rhodes

[18日 ロイター] - 「デュラックス」ブランドを抱えるオランダの塗料大手アクゾ・ノーベルは18日、同業の米アクサルタ・コーティング・システムズと合併する計画を発表した。合併会社の企業価値は250億ドル規模となる。

合併会社は、当初はアムステルダム、ニューヨーク両証券取引所に株式を上場するが、その後は上場先をニューヨーク証取に絞り込む。アムステルダムと米東部フィラデルフィアにある両本社は維持する。最高経営責任者(CEO)にはアクゾ・ノーベルのグレッグ・プーギヨームCEOが就任する。

塗料メーカーはコスト上昇、激しい競争、トランプ米大統領が進めてきた輸入品への関税強化による不確実性に対処するため、経費削減を目指した業界再編が進んでいる。プーギヨーム氏はインタビューで、合併によって収益性を高めるコスト削減が可能になるとし、競合するドイツのコーティング事業より利益率が高い製品ポートフォリオを擁するようになると訴えた。

また、合併後のコア利益率で20%を目指すことも表明。アクゾ・ノーベルの25年第3・四半期の利益率は15.1%、24年は13.8%だった。年間のコスト削減効果は6億ドルを見込み、うち9割は合併後3年以内に実現するとみている。

合併会社は年間で売上高170億ドル、調整後コア利益33億ドル、調整後フリーキャッシュフローが15億ドルになると予想されている。

ロイター
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